Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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言語と社会活動 宇佐美 洋
選択  2単位
【教育文化】 17-1-1334-2731-02

1. 授業の概要(ねらい)

 われわれは言語を,まずは自らものを考えるために使います。そしてその次の段階として,言語を用いて周囲の人とつきあい,コミュティの活動に参加するとともに,そこで生じるさまざまな問題を解決し,改善していくために使っています。つまり,言語の機能について考えようとする際,社会活動との関わりを抜きにして論を進めることはできません。
 この授業の中では,現実の社会活動の中で言語がどのように使われているのか,また実際に使われた言語が周囲の他者によってどのように評価されうるのか,ということを,グループワークやその発表などを通じ,参加者全員で考えていきます。

2.
授業の到達目標

 ①実際の社会活動を行う場合,自分はどのように言語を使用しているのか,ある場面において使用した言語運用が,周囲の人にはどのように評価されてしまっているのか,ということについて,まずは自ら内省できるようになることを目指します。
 ②さらにそのうえで,その場面にふさわしくかつ効果的な言語使用とはどういうものであるかについて,自律的に考えていけるようになることを目指します。

3.
成績評価の方法および基準

 平常点70%(振り返り小レポートも含む),最終試験またはレポート30%

4.
教科書・参考書

 特にありません。必要あれば適宜授業内で指示します。

5.
準備学修の内容

 授業2,3回に1回程度の頻度で,授業で何を学んだか,何に気付いたかについての振り返り小レポートを提出してもらいます。授業に自発的に参加していないとこの小レポートは書けません。また,未提出の小レポートがあると,単位認定上きわめて不利になります。
 授業内ではグループでの話し合いとその発表を重視します。授業時間内で発表内容をまとめきれなかった場合,授業時間外にグループメンバーが適宜集合し,発表準備を進めてもらう可能性があります。

6.
その他履修上の注意事項

 この授業は「参加型授業」です。教師が知識を与えるのでなく,学生同士の話し合いの過程で,他者から学び,異なる考え方を調整していけるような力を身につけてもらうことを目標としています。このため,授業に出席することが単位認定の前提条件となります。理由を問わず,5回以上欠席した学生には原則として単位認定はしません。実習などで複数回欠席することがあらかじめわかっている学生は,別の学期に履修することを勧めます。
 ただし,自ら考えようとする意欲のある学生,他者との対話から学ぼうという開かれた心を持つ学生にとっては,極めて大きな学びの機会となるはずです。ぜひ,「他者とともに考える」という貴重な体験をしてください。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ことばの「ルール」とは?
【第2回】
 ことばの「ルール」 振り返り
【第3回】
 外国人の書きことばに対する評価(作業)
【第4回】
 外国人の書きことばに対する評価(ディスカッション)
【第5回】
 外国人の書きことばに対する評価(プレゼンテーション・振り返り)
【第6回】
 「人間関係づくり」メール文作成演習
【第7回】
 「人間関係づくり」メール文の評価(ディスカッション)
【第8回】
 「人間関係づくり」メール文の評価(プレゼンテーション・振り返り)
【第9回】
 外国人にとってわかりやすい文書の作成(ガイダンス)
【第10回】
 外国人にとってわかりやすい文書の作成(作業)
【第11回】
 外国人にとってわかりやすい文書の作成(プレゼンテーション・振り返り)
【第12回】
 社会で生活していくために必要な言語能力とは(ガイダンス)
【第13回】
 社会で生活していくために必要な言語能力とは(作業)
【第14回】
 社会で生活していくために必要な言語能力とは(プレゼンテーション・振り返り)
【第15回】
 学期のまとめ