1. |
授業の概要(ねらい) |
|
この授業では、個々人が生を紡いでいくなかでの「成長」や「発達」という側面に焦点を当てて、生きることと教育の関係についての理解を深めていくことを主眼においている。授業内容の理解を深めていくうえでは、以下の二つの視点を重視する。ひとつは、個々人にとっていかに自己のキャリアを発達させていくか、そのために教育はどのように介在し機能していくか、という視点である。もうひとつは、個人のキャリアを発達させていくうえで、世の中に存在するさまざまな人たち、組織、仕組みは、いかに介在しているのか、という視点である。 授業では、以上に記した内容を、授業計画に示すようなテーマやトピックを絡めて、さまざまな切り口から考えていく。そして、自己を取り巻くさまざまな事柄や仕組み、人との関係性などが、キャリア発達に対していかなるインパクトをもたらし、そこにどのような課題を見出すことができるのか、把握していく。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
・キャリア発達について複眼的に捉えることができる。 ・社会動向を踏まえたキャリア発達上の論点を理解し考えることができる。 ・キャリア発達における教育の可能性を俯瞰的にみることができるようになることで、自身の生き方を考えることができる。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
平常点(授業後に提出を求めるコメントシートや小レポートといった提出物の内容など)50% 期末テスト50%
|
4. |
教科書・参考書 |
|
教科書の指定はない。参考書として、R・J・ハヴィガースト著;荘司雅子監訳(1995)『人間の発達課題と教育』玉川大学出版会.その他の文献や資料は授業中に適宜提示する。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
・授業中に適宜指示する授業内容に関連したテーマに言及している新聞・雑誌記事等に予め目を通し、その内容の理解、論点となる箇所を把握しておくこと。 ・授業内で適宜課す小レポートの作成に必要な情報を入手しておくこと。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
みなさんのキャリアを発達させていくという営みには、多様な視点、考え方からみていくことが必要不可欠です。特定の考え方に固執することなく、柔軟に物事を捉えていく姿勢を大切にして出席することを期待します。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | イントロダクション | 【第2回】 | キャリア発達に関する諸理論の紹介と検討 | 【第3回】 | キャリア発達に関連する教育活動の紹介と検討 | 【第4回】 | 教育から職業への移行にみる変化とキャリア発達 | 【第5回】 | 不平等社会、格差問題にみるキャリア発達上の課題 | 【第6回】 | 家族をめぐる変容とキャリア発達 | 【第7回】 | 就労および福祉をめぐる社会政策の動向とキャリア発達 | 【第8回】 | 少子化・高齢化がキャリア発達におよぼす影響と問題 | 【第9回】 | キャリア発達と「教育」・「支援」・「ケア」 | 【第10回】 | キャリア発達を取り巻く諸問題――「障害」に着目して | 【第11回】 | 情報・通信技術の発展とキャリア発達 | 【第12回】 | 大学教育におけるキャリア発達をめぐる意義と課題 | 【第13回】 | 「生」と「死」めぐる教育とキャリア発達 | 【第14回】 | キャリア発達とキャリア教育を再考する | 【第15回】 | 授業総括 |
|