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授業の概要(ねらい) |
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この授業では、日本的雇用慣行(新規学卒一括採用、期限に定めのない長期安定雇用、年功型賃金制度)が綻びをみせているなかで、企業活動にはいかなる変化が生じており、また企業における人材開発にはどのような特徴を見出すことができるのか、課題となっている事柄を含めて把握をしていく。 企業活動と人材開発の実際をより深く理解していくために、人材開発の具体例の紹介、国内のみならず海外の企業活動との比較検討、就業形態の違いを踏まえた人材開発の動向、といったトピックを織り交ぜながら論考する。人材開発の具体例においては、みなさんの卒業後の進路選択先としても考えられるであろう、民間企業や地方自治体、非営利組織(NPOなど)を取り上げる予定である。海外の企業活動との比較検討においては、グローバル経済下で海外展開する企業の人材開発は日本的経営といかなる相違があるのか、諸外国の人材開発の特徴との比較も行いながらみていこう。また、いわゆる正社員だけでなく、パートタイマーやアルバイト、派遣社員や請負契約、さらには企業には直接雇われない働き方など、多様化する就業形態における人材開発は、いかなる様相を見せているのか、生じている課題にも言及しながら論考していく。 このような具体的な観点を踏まえて、この授業では企業活動と人材開発に求められる事柄について、未来展望も交えながら受講生自らが考える機会も提供する予定である。受講生の主体的な取り組みを通じて、みなさんの将来の進路選択について考え、検討していく契機ともなるだろう。
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2. |
授業の到達目標 |
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・実際の企業活動にみられる人材開発の特徴を、その多様性や開発が要請される社会的背景を踏まえて理解できるようになる。 ・どのような人材が必要とされ育成に力が注がれているのか、「ディーセントワーク」や、「ダイバーシティ・マネジメント」といった概念の理解を踏まえて把握することができる。 ・社会人として活動する領野を幅広い視野から検討することができるようになる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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平常点(授業内容に関するコメントシートの内容)40% 期末テスト60%
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4. |
教科書・参考書 |
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教科書の指定はない。参考書として、小川慎一・山田信行・金野美奈子・山下充(2015)『産業・労働社会学:「働くこと」を社会学する』有斐閣。その他の文献や資料は授業中に適宜提示する。
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5. |
準備学修の内容 |
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授業中に適宜指示する授業内容に関連したテーマに言及している新聞・雑誌記事等に予め目を通し、その内容の理解、論点となる箇所を把握しておくこと。
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その他履修上の注意事項 |
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企業活動と人材開発の動向に関心を持ち、問題意識を持って授業に出席することを望みます。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション | 【第2回】 | 雇用システムにおける人材開発の特徴 | 【第3回】 | 揺らぐ雇用システムと人材開発(1) | 【第4回】 | 揺らぐ雇用システムと人材開発(2) | 【第5回】 | 企業における人材開発の具体例紹介――その意義と課題(1) | 【第6回】 | 企業における人材開発の具体例紹介――その意義と課題(2) | 【第7回】 | 企業における人材開発の光と影 | 【第8回】 | 多様化する就業形態における人材開発の現状と課題(1) | 【第9回】 | 多様化する就業形態における人材開発の現状と課題(2) | 【第10回】 | 人材の開発をめぐる現状と課題―ダイバーシティ・マネジメントを考える― | 【第11回】 | 人材開発の将来像を探求する―実際に着手している活動を踏まえて― | 【第12回】 | 企業活動の探求――人材開発の望ましいあり方とは | 【第13回】 | 多様な企業活動と「働く」―会社と協同労働の異同に着目して― | 【第14回】 | 人材育成・能力開発に求められる視点とは | 【第15回】 | 授業総括 |
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