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授業の概要(ねらい) |
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近代以降、ヨーロッパの文化・技術は地球規模で決定的な影響を与えるようになった。しかし、他方では、ヨーロッパ人に他民族・他人種に対する優越意識もうまれた。それは「ヨーロッパ中心主義」として現在しばしば批判の的となっている。本講義もまた「ヨーロッパ中心主義」から解放された、地球上の諸文明に対して相対化されたヨーロッパ像を探求する。 「ヨーロッパとは何か?」という問いを経糸に、古代から近世初期まで各時代の特徴ある文化を取り上げていく。扱う素材は様々だが、ヨーロッパ(文化)を構成するとされる3つの要素、すなわち〈グレコ=ローマン〉、〈キリスト教〉、〈ゲルマン・スラヴ〉といった要素がヨーロッパの個性形成にどのように働いていったかを考察する。
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2. |
授業の到達目標 |
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1.ヨーロッパ文化の構成要素が説明できるようにする。 2.ヨーロッパの基底的文化を理解する。
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成績評価の方法および基準 |
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最後の授業時に筆記試験を行います。最終回に近い時期に試験の様態について解説をしますので、出席するようにしてください。
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4. |
教科書・参考書 |
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参考書として、『民族の世界史(8)ヨーロッパ文明の原型』(山川出版社)
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準備学修の内容 |
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いくつかのテーマ群になっていますから、関心に応じて紹介した文献に必ず当たるようにしてください。
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その他履修上の注意事項 |
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通史を行うものではありません。高校世界史の教科書や参考書を越えた、常に参照できる通史的な概説書などが手元にあるとよい。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 講義に向けてのオリエンテーション。 | 【第2回】 | ヨーロッパの神話世界(1)…エウロペの略奪 | 【第3回】 | ヨーロッパの神話世界(2)…神話学瞥見 | 【第4回】 | 『アエネーイス』…新トロイア=ローマの建国(1) | 【第5回】 | 『アエネーイス』…新トロイア=ローマの建国(2) | 【第6回】 | 『ガリア戦記』と『ゲルマーニア』…ケルト人とゲルマン人 | 【第7回】 | 騎士ローラン、ロンスヴォー峠に死す…イスラームの触媒(1) | 【第8回】 | 騎士ローラン、ロンスヴォー峠に死す…イスラームの触媒(2) | 【第9回】 | ヴァルターはドイツを歌う…国民の生成 | 【第10回】 | 「ハーメルンの笛吹き男」…中世の社会史 | 【第11回】 | もう一つのヨーロッパ…スラブ世界(1) | 【第12回】 | もう一つのヨーロッパ…スラブ世界(2) | 【第13回】 | ダンテとシェークスピア…ルネサンスとは何か?(1) | 【第14回】 | ダンテとシェークスピア…ルネサンスとは何か?(2) | 【第15回】 | まとめと試験 |
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