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授業の概要(ねらい) |
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現在、武道は日本の伝統文化として、広く世界に普及しています。海外の武道愛好者は、なぜ武道に関心を持ち、修錬しているのでしょうか。本授業では、国際化する武道の様々な事例を取り上げ、異文化との比較から武道の文化性について解説していきます。そしてそれは、多様な視点から日本文化を考察することであり、柔軟な思考と幅広い視野から「文化とは何か?」を考察することへとつながっています。
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2. |
授業の到達目標 |
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・武道の国際化の経緯について説明することができる。 ・日本の文化的特徴について、他の文化と比較をしながら説明することができる。 ・文化の多様性や変容という事象に対して、自らの意見を提示することができる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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・授業への取り組み(受講態度、授業内レポート等)(40%) ・中間レポート(30%) ・期末レポート(30%) ※授業回数の3分の2以上の出席者を評価の対象とします。
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4. |
教科書・参考書 |
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テキスト:使用しません。授業内に資料を配布します。 参考文献:中村民雄『今、なぜ武道か―文化と伝統を問う―』日本武道館、前林清和『武道における身体と心』日本武道館、湯浅泰雄『身体論―東洋的心身論と現代―』講談社学術文庫、村田直樹『柔道の國際化:その歴史と課題』日本武道館、西村秀樹『スポーツにおける抑制の美学:静かなる強さと深さ』世界思想社。その他、適宜授業内で紹介します。
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5. |
準備学修の内容 |
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・配布資料による予習・復習を行い、要点を整理しておいて下さい。 ・授業で得た知識を自己の生活と関連付けて思考するように努めて下さい。 ・授業で取り上げた文献や資料は、必ず読むようにして下さい。
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その他履修上の注意事項 |
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・本授業においては、武道経験は必要ありません。 ・日常生活の所作やスポーツ等、人間の身体運動に興味を持って履修して下さい。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション | 【第2回】 | 世界に広がる武道の見方 | 【第3回】 | 武道の国際化の歴史①―柔道の事例から― | 【第4回】 | 武道の国際化の歴史②―剣道の事例から― | 【第5回】 | 武道の国際化の歴史③―他の武道の事例から― | 【第6回】 | 国際大会をめぐる諸問題 | 【第7回】 | 近代スポーツと現代武道 | 【第8回】 | 国際化と文化変容に関する考察、中間レポートの作成 | 【第9回】 | 人間の「身体」から文化を考える―「身体論」という見方― | 【第10回】 | 身体文化とその伝承 | 【第11回】 | 東洋思想と身体 | 【第12回】 | 修行と稽古 | 【第13回】 | 武道にみる日本の美学 | 【第14回】 | これからの武道の可能性を考える―「ポストモダン」を手掛かりとして― | 【第15回】 | 授業のまとめ、期末レポートの作成 |
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