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授業の概要(ねらい) |
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これまで教育相談センターのカウンセラーに始まり、小・中・高校のスクールカウンセラーとして勤務し、教員とは少し違った角度から学校現場に関わって来ました。その中で見聞きしたこと、感じたこと、苦労、うれしかったことなどを交えながら教育相談に必要な知識をお伝えします。 カウンセリングの技法にはさまざまなものがあります。私はブリーフセラピー(短期療法)の1つである解決志向アプローチ(問題の原因よりすでにある解決や相談者の持っている力を有効活用することを重視する方法)を軸に相談業務を行っています。とてもシンプルな技法で学校現場でも使いやすい技法です。人数が多いとペアワークやグループワークを通しての実践的な実習は難しいかもしれませんが、何とかエッセンスだけでもお伝えできればと思っています。
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2. |
授業の到達目標 |
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①教育相談に関する知識の大枠をつかむこと。面白い分野なので今後も勉強していくための入口にしてください。 ②経験が浅い内はできるアドバイスにも限りがあり、特に自分より人生経験のある保護者との対応には苦慮することと思います。カウンセリングは万能でありませんが、カウンセリングの知識を学ぶことで、こちらが正解を知らないことでも相談を進めていくことができるようになります。この授業だけではとても身につくものではありませんが、相談された際の指針くらいは持てるようになって欲しいと思っています。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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授業中に書いてもらう意見・感想と学期末のテストで評価します。
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4. |
教科書・参考書 |
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参考文献:長谷川啓三・佐藤宏平・花田里欧子 編『事例で学ぶ 生徒指導・進路指導・教育相談 中学校・高等学校編』遠見書房 森俊夫・黒沢幸子『森・黒沢のワークショップで学ぶ解決志向ブリーフセラピー』ほんの森出版
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5. |
準備学修の内容 |
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この授業で紹介するものに限らず幅広く本を読んで、教員としての専門知識を身につけてください。また授業で学んだ態度・技術で使えそうなものは日常生活でどう使えるか試してみてください。大学を卒業してストレートに教員になるとあまり社会経験のないままずっと人に教えることになります。今のうちにさまざまな経験をして、人間の幅を広げてください。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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かつての教育相談は興味のある一部の先生だけが取り組んでいる分野でした。しかし、学校でのいじめや自殺の問題がクローズアップされ、難しい保護者との対応などが増える中、教育相談的な対応はすべての教員に求められるようになって来ています。実際の事例も示しながら私がどのように考え、どう対応してきたかをお伝えします。教育相談に唯一絶対の正解はありません。みなさんが現場に出た際には、みなさんなりに悩みながら試行錯誤していく必要があります。その準備としてワークをしたり、様々なテーマについてみなさんの考えを書いてもらいます。現場に出てから困らないようしっかりと考え、真剣に取り組んでもらいたいと思います。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス | 【第2回】 | 教育相談とは | 【第3回】 | 教育相談に活かせるカウンセリングの技法と考え方 | 【第4回】 | カウンセリングの具体的な技法(解決志向アプローチを中心に)について | 【第5回】 | 話を聴くということ(生徒や保護者と具体的にどう面談をするか) | 【第6回】 | 言葉以外で関わりについて | 【第7回】 | ストレスマネジメント | 【第8回】 | 特別支援について、発達障害をどうとらえるか | 【第9回】 | 学校で起こる諸問題について(不登校の理解) | 【第10回】 | 学校で起こる諸問題について(不登校の対応について) | 【第11回】 | 学校で起こる諸問題について(いじめについて) | 【第12回】 | 学校で起こる諸問題について(自殺・虐待・摂食障害・リストカット等) | 【第13回】 | 学校で起こる諸問題について(精神医学的問題) | 【第14回】 | グループワーク | 【第15回】 | まとめと評価 |
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