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授業の概要(ねらい) |
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日本列島の文化は旧石器時代から始まる。先史時代は無文字社会であるので、歴史を研究するにあたり土器や石器などの遺物、住居や墓穴などの遺構が中心的な史料となるが、歴史時代でも遺構・遺物は大切な史料である。阿部担当の考古学概説 I・II では、旧石器時代から古墳時代までの経済・社会活動を遺跡・遺物を検討し、文化の連続性・不連続性を概説する。また、日本列島の文化の独自性、多様性も検討し、文化の時空間上の変化とその背景も追求していきたい。 秋期の考古学概説IIでは、縄文時代、弥生時代、古墳時代の概説を行う。
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授業の到達目標 |
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1.時間軸上では、縄文時代、弥生時代、古墳時代の文化内容の比較によって文化の連続性・不連続性が理解できる。 2.東アジアにおいてのそれぞれの時代の特徴、それぞれの時代における空間的変化を理解できる。
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成績評価の方法および基準 |
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期末テスト・出席状況によって評価する。テストの課題は講義内容にそったものである。
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教科書・参考書 |
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教科書は用いないが、以下の参考書をあげておく。 参考書:鈴木 公雄 『考古学入門』 東京大学出版会、斎藤 忠 『日本考古学概論』 吉川弘文館、江上 波夫 『考古学ゼミナール』 山川出版、勅使河原彰 『考古学研究法』 新泉社など。 その他の入門書・講座本などのリストはプリントして配布する。また、資料は適宜プリントして配布する。
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準備学修の内容 |
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休日を利用し歴史系博物館や史蹟を見学する。図書館を大いに利用し、講義時の疑問点等を調べる。
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その他履修上の注意事項 |
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各自の出身地または居住地の遺跡・遺物について調べておくことをのぞむ。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 土器の起源と定住化 | 【第2回】 | 縄文時代の生業活動 | 【第3回】 | 縄文集落と道具 | 【第4回】 | 縄文人の形質 | 【第5回】 | 大陸との関係 | 【第6回】 | 弥生時代の渡来文化と伝統文化 | 【第7回】 | 弥生時代の生業活動 | 【第8回】 | 弥生時代の集落と道具 | 【第9回】 | 弥生時代人の形質 | 【第10回】 | 北海道・南西諸島の文化 | 【第11回】 | 墳丘墓と古墳 | 【第12回】 | 古墳築造の背景 | 【第13回】 | 古墳時代の生活 | 【第14回】 | 古墳時代における周辺地域の文化 | 【第15回】 | まとめと試験 |
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