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授業の概要(ねらい) |
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グローバル・アート・ヒストリーの観点から、日本美術史、西洋美術史、東洋美術史を包括して幅広く、楽しく学びます。分野は絵画だけでなく、彫刻、装飾美術・工芸、建築 ファッション・服飾史、写真、現代美術、また美術だけでなく関連のある音楽、演劇、古典芸能、文学など諸芸術のほか、広く文化史、生活史におよび、お茶、コーヒー、茶の湯の歴史と美学にも触れます。講義では、学生との対話楽しく美術史学の専門的知識と研究方法を学びます。西洋の近代諸科学において美術史学は、文化史の重要な一分野であったにとどまらず、さまざまな学問の研究方法に影響を与えた先端的学問でした。また美術(art)とは、全芸術(art)を代表し、技術(art)を表す言葉であることからもわかるように、哲学、神学、思想を表現する手段であり、愛、感情、心理を訴える方法でもあります。さらに美術は、民族、歴史、文化を伝承する現象であり、社会、風俗を反映する記録資料でもあり、数学、物理学、簿記学、化学、医学、動植物学、工学の科学的探究を導き、精神を鍛錬修養し、心を癒す機能も備えています。今日、世界でもっとも知られている日本の歴史上の人物は葛飾北斎であるといわれますが、19世紀の欧米を席捲したジャポニスム(日本美術心酔)の余波がそこに見られます。日本の国際的価値とイメージを、平和的、知的に高めたのは美術だったのです。そして美術は、人類の所産を集めた博物館の分野で最大のものでもあります。以上、関連のある学生諸君には率先して美術史の基礎知識を学ぶことを薦めます。講義は毎回スライド、DVD等の映像教材を使用します。今学期は、日本画の歴史と美学、アール・デコを軸として学びます。
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授業の到達目標 |
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美術史の研究方法に親しみ、作品論が書けるようになる。
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成績評価の方法および基準 |
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①出席は重要で、確認は適宜行います。また②学期中に小レポートを2、3回、そして③学期末に400字×10枚程度のレポートの提出、④指定された美術館・歴史的文化財の見学、学外授業を課し、およそ①を30%、②を15%、③を40%、④を15%の割合で総合評価を行います。
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教科書・参考書 |
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教科書:岡部昌幸『渡辺省亭-花鳥画の孤高なる輝き』、『すぐわかる作家別アール・ヌーヴォーの見かた{アール・デコ]』(東京美術)。そのほかの教科書と参考書は講義中に指示します。また簡単な美術の材料の購入が必要です。
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準備学修の内容 |
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美術館の見学、学外授業を課します。また、学外で実技の学習やワークショップをする予定です。事前に「渡辺省亭展」(加島美術)の見学をしておくことが必要です。
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その他履修上の注意事項 |
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多様なジャンルを広く概観するためには、自主的な勉強と旺盛な好奇心が必要です。受講者にもこの講義の流れに沿い、それぞれ自分自身が受講の目標の設定、学習の計画、将来の展望を明確にもって、この講義の受講を有意義なものとする意欲と心構えを前提として求めたいと思います。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 近代日本画、現代日本画 | 【第2回】 | 茶の湯と、もてなしの美学、コーヒーの文化 | 【第3回】 | アール・ヌーヴォー、アール・デコ | 【第4回】 | アール・デコのポスター | 【第5回】 | 日本と世界のファッション(モード)、19世紀 | 【第6回】 | 日本と世界のファッション(モード)、20世紀 | 【第7回】 | 能と美術 | 【第8回】 | 西洋美術の技法 | 【第9回】 | 日本建築 | 【第10回】 | 西洋建築ー古代、中世 | 【第11回】 | 西洋建築ールネサンス、バロック | 【第12回】 | 西洋建築ー19世紀、オペラ座 | 【第13回】 | 西洋建築ー20世紀 | 【第14回】 | 日本美術の特質 | 【第15回】 | 日本美術の潮流 |
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