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授業の概要(ねらい) |
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美術史学の専門的知識と研究方法を学びます。西洋の近代諸科学において美術史学は、文化史の重要な一分野であったにとどまらず、さまざまな学問の研究方法に影響を与えた先端的学問でした。また美術(art)とは、全芸術(art)を代表し、技術(art)を表す言葉であることからもわかるように、哲学、神学、思想を表現する手段であり、愛、感情、心理を訴える方法でもあります。さらに美術は、民族、歴史、文化を伝承する現象であり、社会、風俗を反映する記録資料でもあり、数学、物理学、簿記学、化学、医学、動植物学、工学の科学的探究を導き、精神を鍛錬修養し、心を癒す機能も備えています。今日、世界でもっとも知られている日本の歴史上の人物は葛飾北斎であるといわれますが、19世紀の欧米を席捲したジャポニスム(日本美術心酔)の余波がそこに見られます。日本の国際的価値とイメージを、平和的、知的に高めたのは美術だったのです。そして美術は、人類の所産を集めた博物館の分野で最大のものでもあります。以上、関連のある学生諸君には率先して美術史の基礎知識を学ぶことを薦めます。講義は毎回スライド、DVD等の映像教材を使用します。今学期は、近代日本画、ジャポニスム、現代美術の美学を軸として学びます。
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授業の到達目標 |
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美術史の研究方法に親しみ、研究発表に触れる。
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成績評価の方法および基準 |
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①出席は重要で、確認は適宜行います。また②学期中に小レポートを2、3回、そして③学期末に400字×10枚程度のレポートの提出、④指定された美術館・歴史的文化財の見学、学外授業を課し、およそ①を30%、②を15%、③を40%、④を15%の割合で総合評価を行います。
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4. |
教科書・参考書 |
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教科書:岡部昌幸『川端龍子』(ミネルヴァ書房)(予定)。そのほかの教科書と参考書は講義中に指示します。また簡単な美術の材料の購入が必要です。
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準備学修の内容 |
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美術館の見学、学外授業を課します。また、学外で実技の学習やワークショップをする予定です。
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その他履修上の注意事項 |
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多様なジャンルを広く概観するためには、自主的な勉強と旺盛な好奇心が必要です。受講者にもこの講義の流れに沿い、それぞれ自分自身が受講の目標の設定、学習の計画、将来の展望を明確にもって、この講義の受講を有意義なものとする意欲と心構えを前提として求めたいと思います。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 近代日本美術の歴史、幕末 | 【第2回】 | 近代日本美術の歴史、明治前半ーフェノロサと天心 | 【第3回】 | 近代日本美術の歴史、明治後半 | 【第4回】 | 近代日本美術の歴史、大正 | 【第5回】 | 近代日本美術の歴史、昭和戦前 | 【第6回】 | 近代日本美術の歴史、昭和戦後 | 【第7回】 | 西洋の庭園 | 【第8回】 | 日本の庭園 | 【第9回】 | ジャポニスム | 【第10回】 | 20世紀のジャポニスム | 【第11回】 | 現代美術の背景 | 【第12回】 | 現代美術のコンセプト | 【第13回】 | 19世紀中国美術 | 【第14回】 | アフリカの美術、近代 | 【第15回】 | アフリカの美術、現代 |
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