Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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西洋史演習1C- I 森谷 公俊
選択必修  2単位
【史】 17-1-1340-0538-01

1. 授業の概要(ねらい)

 古代アテネの民主政と政治家を主題とし、共通のテキストを指定して、全員が同じテキストを読みながら、歴史研究の基本的な方法を学んでいく。具体的には、研究書と論文の読み方、まとめ方、発表の仕方、研究書と古代史料とを対応させながら議論を組み立てる方法である。
 3人一組のグループを作り、グループ単位で討論や発表などの作業を進めていく。
 また授業の冒頭で毎回発声練習を行ない、正確な発音と滑舌できちんと声が出せるよう訓練する。

2.
授業の到達目標

 テキストを正確に読み取り、適切に要約できること
 論点を整理して自分の解釈をまとめ、討論と発表ができること
 以上を通じて日本語の総合的な運用能力を高めること

3.
成績評価の方法および基準

 割り当てられた発表をすべて行うこと
 グループ討論と発表で積極的に発言すること

4.
教科書・参考書

 橋場弦『丘のうえの民主政』東大出版会(MELIC2階の指定図書から借りること)
 澤田典子『アテネ民主政』講談社選書メチエ(品切れ中につき、プリントを配布)
 プルタルコス『英雄伝1~4』京都大学学術出版会

5.
準備学修の内容

 自分が担当する発表の準備をきちんと行うこと
 発表が当たっていない時でも、テキストの指定された範囲をあらかじめ読んでくること

6.
その他履修上の注意事項

 毎回発声練習を行うが、自宅でも練習してくること
 黙って座っていることは不可能、発言・討論に積極的に取り組むこと

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーションと古代ギリシア史概説
 グループ分けと第1回発表の割り当て
【第2回】
 橋場『丘のうえの民主政』(1)
  第1章の発表(全員)
【第3回】
 橋場『丘のうえの民主政』(2)
  第1グループの発表と討論
【第4回】
 橋場『丘のうえの民主政』(3)
  第2グループの発表と討論
【第5回】
 橋場『丘のうえの民主政』(4)
  第3グループの発表と討論
【第6回】
 橋場『丘のうえの民主政』(5)
  総括討論:アテネ民主政は衆愚政だったか
【第7回】
 アテネ民主政についての学術論文(1)
  第1グループの発表
【第8回】
 アテネ民主政についての学術論文(2)
  第2グループの発表
【第9回】
 アテネ民主政についての学術論文(3)
  第3グループの発表
【第10回】
 澤田『アテネ民主政』講読(全員)
  アテネにおける政治活動の特徴について
【第11回】
 プルタルコス『英雄伝』(1)
  テミストクレス伝/キモン伝の報告
【第12回】
 プルタルコス『英雄伝』(2)
  ぺリクレス伝/アルキビアデス伝の報告
【第13回】
 プルタルコス『英雄伝』(3)
  デモステネス伝/アリステイデス伝の報告
【第14回】
 発表予備日
  アテネにおける政治活動についての総括討論
【第15回】
 総括レポートの発表
  自分が古代アテネの政治家であったと仮定して、架空の経歴書を作りなさい