Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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民俗学研究 鈴木 敏弘
選択  2単位
【日本史・文化財学専攻】 17-1-1340-0753-05

1. 授業の概要(ねらい)

 民俗学とは、各地に伝えられている生活習慣を素材として、人々の生活の変遷を明らかにし、そこから過去の事象を探ったり、地域の生活誌を記す学問です。
 その基本となるのは、資料の収集と分析です。民俗学を学ぶことの第一歩は、聞き取り調査です。ヨーロッパ民俗学、とくにドイツでは、ライフヒストリー研究が盛んに行われています。受講者の皆さんには、祖父母・父母・近所の方などから聞き取りをしてもらい、ライフヒストリーの研究方法を学んでもらいたいと思います。

2.
授業の到達目標

 聞き取り調査をおこなって、発表できること。
 発表した内容を、きちんとまとめることができること。

3.
成績評価の方法および基準

 出席・調査・報告をもとに総合的に評価します。

4.
教科書・参考書

 『王貞治トレジャーズ』

5.
準備学修の内容

 祖父母・父母・近所の方などから聞き取りをする。
 聞き取りする内容について、文献で確認する。
 調査報告書を作成する。

6.
その他履修上の注意事項

 この講義では、自分で学ぶことを目標としています。したがって、自分で調べる、報告をする、という積極的な姿勢を望みます。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 民俗学とは何か
【第3回】
 民俗学の対象
【第4回】
 民俗学と歴史学
【第5回】
 民俗資料の検討 ①自治体データの収集と地域社会
【第6回】
 民俗資料の検討 ②基本文献の収集方法
【第7回】
 民俗資料の検討 ③民具資料
【第8回】
 民俗資料の検討 ④古文書の収集
【第9回】
 民俗調査の検討 ⑤公文書の収集
【第10回】
 民俗調査の方法 ①話者の発掘方法
【第11回】
 民俗調査の方法 ②聞き取り調査の方法
【第12回】
 民俗調査の方法 ③文書史料の分析
【第13回】
 民俗調査の方法 ④報告書の作成法パターン1
【第14回】
 民俗調査の方法 ⑤報告書の作成法パターン2
【第15回】
 まとめ・報告