Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
日本古代中世史研究 深谷 幸治
選択  2単位
【日本史・文化財学専攻】 17-1-1340-1602-04

1. 授業の概要(ねらい)

 この日本古代中世史研究の授業は、大学院博士前期(修士)課程の大学院生を対象としたものであるから、ごく少数によって行われる。よってそれら受講大学院生の専門とする、もしくは希望する分野により、担当教員が適宜関連論文や史料などをテキストとして準備し、その内容を大学院生・教員がともに読み合わせながら、議論していく中でそれぞれの認識・知見を新たにしていく場になる。
 主として日本の古代史・中世史を専攻する大学院生が参加するものだが、それ以外でもその分野に関心を持つ者がいれば、参加を歓迎したい。従来の時代区分や専門分野の違いのみに固執することなく、外国史なども絡めて広い範囲の議論を行いたい。もちろん教員が講義的に説明するばかりでなく、大学院生も積極的な発言を要求される演習的な面も持つものになる。

2.
授業の到達目標

 大学院生が自ら歴史研究を進めていく上で直面する、複雑・多大な研究史整理や、その中での諸研究の問題点・到達点の指摘・確認等をこの授業において行い、専門分野における認識を高めることを目標とする。また同時に大学院生の研究分野に関して共同で分析・議論・批判を行うことで、修士論文を作成していくための準備的な場ともする。

3.
成績評価の方法および基準

 出席は成績評価の前提となる必要条件である(ただし修士論文作成期間などについては考慮する)。それを満たした上で、授業時間内の議論参加状況などを勘案して、成績を評価する。

4.
教科書・参考書

 テキストは受講大学院生と話し合った上で決定する。必要な場合には担当教員が論文・史料等のプリントを作成して配布する。

5.
準備学修の内容

 大学院修士過程の授業なので、自分が興味を持つ、あるいは専門としたい分野の理解に役立つ関連書籍・論文・史料等の主体的な探索と熟読をすること。またこの授業参加を契機として、自らの専門研究分野を早期に確定し、それに沿った方向性を持つ史料等収集を進めていくこと。

6.
その他履修上の注意事項

 日本史の古代・中世史を主体とする授業だが、広い範囲の大学院生の参加を期待したい。
 なお下の授業内容はあくまで予定であり、状況によって変更されることがあるので、承知しておいてもらいたい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス。授業の方針・進行方式の説明。またそれぞれの参加大学院生から意見を聞いて、その希望に則した形で進めていくことを考えている。テキスト等の決定。
【第2回】
 以下上の方向性に沿って授業を進めていく。初回は受講大学院生の卒業論文内容報告と、それに関する議論。
【第3回】
 この回も卒業論文内容報告と議論の続き。
【第4回】
 英語テキストによる外国古代・中世史との関連を探る授業。
【第5回】
 英語テキストによる授業、2回目。
【第6回】
 英語テキストによる授業、3回目。
【第7回】
 古代史に関する論文・史料等の読み込みと討論。
【第8回】
 古代史に関する論文等の読み込みと討論、2回目。
【第9回】
 古代史に関する論文等の読み込みと討論、3回目。
【第10回】
 中世史に関する論文・史料等の読み込みと討論。
【第11回】
 中世史に関する論文等の読み込みと討論、2回目。
【第12回】
 中世史に関する論文等の読み込みと討論、3回目。
【第13回】
 中世史に関する論文等の読み込みと討論、4回目。
【第14回】
 中近世移行期に関する論文・史料等の読み込みと討論。
【第15回】
 中近世移行期に関する論文等の読み込みと討論、2回目。