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授業の概要(ねらい) |
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この授業では、考古学の研究に関わる論文に目を通し、専門的な学術論文の読み取りができるようになることを目指します。これまで学術論文を読んだことがある人はほとんどいないと思いますので、まずは論文の構成、専門的な学術用語などがきちんと理解できるようになることが目標となります。その上で最終的には、今現在どのような研究テーマが問題となっていて、どのような議論がおこなわれているかを理解できるようになってもらいたいと考えています。具体的には、履修者各自に論文を選んでもらい、選んだ論文についての書評を発表する形で授業を進めていくことになります。また、発表者以外の人は発表後に質疑応答の時間を設けますので、そこで発表について議論をします。なお、卒業論文代替科目として履修している4年生は論文の書評ではなく、自分の関心のあるテーマに沿った発表をおこなってもかまいません。
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授業の到達目標 |
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1.専門的な学術論文の様式、学術用語などの基礎的な知識を学ぶこと。 一般向けの概説書などとは違って、学術論文の場合大まかな体裁や様式、構成などが決まっています。これを理解しているかいないかで論文を読み取るスピードや理解度がかなり違ってきます。また当然ですが、専門的な学術用語も多く出てきます。こういった論文を読む上で必要となる基礎的な知識を学び習得することが目標となります。 2.論文のテーマ、なにが議論されているかを理解する能力を身につけること。 論文は必ずある一定のテーマについて論じる形で執筆されています。そしてそのテーマはほとんどの場合、これまで多くの研究者によって議論されてきた内容に基づいています。論文のテーマや、議論の内容を理解することで、たとえば卒業論文を執筆するときに自分が何をテーマに選べばいいのかも自ずと決まってきます。毎年卒業論文のテーマをなかなか決められない、という人がいますが、それは過去の研究史や今現在研究者の間でなにが問題として議論されているのかを十分に理解できていないことが原因となっているケースが多くみられます。論文を読んで一体なにがテーマとなっていてなにが議論されているのかをきちんと把握できる能力は非常に大切です。この能力を身につけることが目標となります。 3.発表や議論に慣れること。 学生の皆さんのなかには、発表形式や議論形式の授業は嫌だという人もいるかと思います。確かに人前でなにかを発言することは緊張しますし、勇気のいることです。しかし、就職活動をおこなうなかで避けて通れない面接もやはり人前で自分を主張するという行為です。面接の中にグループ討論などが組み込まれている場合もあるでしょう。演習の授業で履修者の皆さんにやってもらう発表や議論は、面接やグループ討論の練習という側面も含まれています。授業内での発表や議論を通して慣れていくということも目標となります。
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成績評価の方法および基準 |
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発表内容と質疑応答、授業内で書いてもらうコメントなどを合わせて成績を評価します。
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教科書・参考書 |
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指定する教科書は特にありません。書評用の論文を掲載した文献リストを1回目の授業で配布するので、そこから書評する論文を選んでもらいます。
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準備学修の内容 |
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発表はレジュメやパワーポイントなどを使用して実施してもらいます。当然、事前の準備はしっかりしておく必要があります。1回目の授業で発表日と順番を決めますので自分でスケジュールを考えて準備してください。
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その他履修上の注意事項 |
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割り当てられた自分の発表以外の授業には出席しない人が時々いますが、成績評価の項目で述べたように、発表者以外の人たちによる議論も評価の対象に含まれています。発表だけやればいいや、というものではないことは理解しておいてください。また、議論には全員参加してもらいます。質疑応答の時間内に一回も質問や発言をしないという態度では議論に参加したことにはなりません。積極的に発言することを望みます。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス | 【第2回】 | 論文の読み方1 一般的な論文の構成や学術的な専門用語の調べ方などについて | 【第3回】 | 論文の読み方2 引用のルール、註の意味、文献リストから他の論文を探す方法などについて | 【第4回】 | 書評論文を選ぶ 自分の興味のあるテーマに沿った論文を選ぶ | 【第5回】 | 書評論文を探す 図書館で自分の書評する論文を探す | 【第6回】 | 模擬発表 高木による模擬発表(レジュメ形式での発表) | 【第7回】 | 模擬発表 高木による模擬発表(パワーポイント形式での発表) | 【第8回】 | 発表資料の作成 レジュメやパワーポイントによる発表資料の作成 | 【第9回】 | 履修者による発表1回目 | 【第10回】 | 履修者による発表2回目 | 【第11回】 | 履修者による発表3回目 | 【第12回】 | 履修者による発表4回目 | 【第13回】 | 履修者による発表5回目 | 【第14回】 | 履修者による発表6回目 | 【第15回】 | 予備日 |
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