Web Syllabus(講義概要)

　本講義は、近現代における日本政治史を扱う。具体的には、日中戦争の勃発から第二次世界大戦の敗戦にいたる政治動向を、日本政治の特質、および対外関係・経済状況・社会変動などの視点から講義し、現代に通じる課題を提起していく。

　受講生各位が近現代日本の歴史に関心をもち、昭和戦時期の政治・外交・経済の概略を説明できるようになること。

　試験の成績を重視して、総合的に評価する。

　【教科書】
　　木村茂光他編『大学でまなぶ日本の歴史』（吉川弘文館、2016年）
　【参考書】
　　升味準之輔『日本政治史』3・4（東京大学出版会、1988年）
　　林茂・辻清明編『日本内閣史録』4（第一法規、1981年）
　　有馬学『帝国の昭和』（講談社学術文庫、2010年）
　　筒井清忠『近衛文麿』（岩波現代文庫、2009年）
　　小澤卓也他編『教養のための現代史入門』（ミネルヴァ書房、2015年）
　その他、授業中に適宜指示する。

　講義内で示された文献や、関連事項を扱う書籍を読み進めること。基本事項確認のため、高等学校での教科書・参考書などを参照してもよい。

　本講義は、細かい年代や事象の暗記を目的とするものではない。講義内容をもとに思考を重ね、自分自身の感想を持つようにしてほしい。