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授業の概要(ねらい) |
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文化や歴史の本質を理解するためには、深く詳しく掘り下げることが当然の方向性であるが、別の文化と比較してみることも有効である。遠く離れた地域に類似の文化や社会がある場合、その類似性を生み出したのはどのような背景なのか、時間的地域的に近いところに大きく異なる文化がある場合、その相違の背景にあるのは何なのか。そのような追求が文化や歴史の本質の理解に役立つ。本講義ではこの方法によって考古学で扱う文化の本質を理解することを試みる。比較は、日本の中での比較、日本と西洋、西洋と東洋の比較にとどまらず、時代を超えた社会の比較などめまぐるしく広がる。受講する学生は、講義の細部にこだわらず、比較という視点でものごとの本質を理解する方法を学びとってほしい。
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2. |
授業の到達目標 |
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さまざまな題材を取り扱うが、それらを記憶してもらうことが目的ではなく、比較によって歴史と文化の本質を理解する方法を身につけることが目的である。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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自ら何らかの比較によって文化の本質に迫る試みをしてもらい、口頭発表とレポートの作成をする。ただし履修者の数によっては他の形態の試験を行う可能性もある。
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4. |
教科書・参考書 |
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この授業に関するまとまった本はないが、授業に合わせ、授業時間中に指摘する。宮本常一『イザベラ・バードの旅』(講談社学術文庫2226)には多くの比較の視点が含まれ、この授業にとって有益である。
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5. |
準備学修の内容 |
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その回の授業で何と何を比較し、本質的にどのようなことがらを明らかにしようとしたのか、復習しながら考えること。
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その他履修上の注意事項 |
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普段から比較の視点でものごとをとらえる習慣を獲得してほしい。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 比較考古学概説 | 【第2回】 | 日本と東南アジア(1) 日本と東南アジアの狩猟採集文化 | 【第3回】 | 日本と東南アジア(2) 青銅器の比較 | 【第4回】 | 日本と東南アジア(3) 銅鼓と銅鐸 | 【第5回】 | 日本と東南アジア(4) 国家形成過程の比較 | 【第6回】 | 金印の比較研究 | 【第7回】 | 雲南の古代社会と邪馬台国の比較 | 【第8回】 | 都市と都城 | 【第9回】 | 西洋の貨幣と東洋の貨幣(1) その本質的な違い | 【第10回】 | 西洋の貨幣と東洋の貨幣(2) 世界の貨幣の統合過程 | 【第11回】 | 西洋の貨幣と東洋の貨幣(3) 日本における貨幣の誕生の特殊性 | 【第12回】 | 西洋と東洋 | 【第13回】 | 民族をめぐる諸問題:縄文・弥生時代の民族と現代の民族 | 【第14回】 | 学生の研究発表 | 【第15回】 | 学生の研究発表 |
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