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授業の概要(ねらい) |
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本概説では、おもに中国史を軸とする東アジア史全般について、最新の学界動向をふまえつつ検討する。そのさいに、ヴィジュアルな授業を心がけ、各時代・各地域の遺跡や遺物の写真を数多く紹介するつもりである。また経済学・文化人類学・社会学の成果をも随時援用する。これらを通じて学生の皆さんには、中国通史を学習するのみならず、ものごとを多角的に考察する目も養ってもらいたい。 なお前期の「東洋史概説Ⅰ」では夏代から前漢代までを、後期の「東洋史概説Ⅱ」では後漢代から現代までを扱う。
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授業の到達目標 |
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・東洋史のおおまかな流れを理解する。 ・各時代・各地域における歴史のありようとその特性を理解する。
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成績評価の方法および基準 |
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・平常点30% ・授業内試験70%(授業中に説明する基本的用語について、穴埋め問題を課す。最終授業で行なう)。 ・授業内試験は全授業時間数の3分の2以上に出席した者にのみ受験資格が与えられる。
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教科書・参考書 |
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【教科書】柿沼陽平『東洋史概説講義ノート』(帝京大学文学部柿沼陽平研究室、2017年) ※初回授業までに全員買いそろえておくこと。授業で毎回使用する。 【参考書】授業中に適宜指示する。
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準備学修の内容 |
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・授業で説明した内容の理解に努める。 ・授業中に紹介した論文・書籍を適宜読む。
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その他履修上の注意事項 |
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・私語厳禁。まじめな学生を歓迎する。
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各回の授業内容 |
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| 【第1回】 | | オリエンテーション(本講義の目的と概要) | | 【第2回】 | | 漢帝国の崩壊と『三国志』の世界 | | 【第3回】 | | 門閥貴族の台頭 | | 【第4回】 | | 五胡十六国から北魏へ――遊牧世界と農耕世界の融合と齟齬―― | | 【第5回】 | | 北魏から隋唐へ――怒れる遊牧民の矛先―― | | 【第6回】 | | 世界帝国としての唐 | | 【第7回】 | | 科挙の確立と唐宋変革論 | | 【第8回】 | | 大モンゴルの成立とその世界的余波 | | 【第9回】 | | 中国とはなにか――明の悩み―― | | 【第10回】 | | 銀と世界史 | | 【第11回】 | | 嵌められた清帝国とその後――アヘンがもたらしたもの―― | | 【第12回】 | | 大分岐論争のゆくえ | | 【第13回】 | | 現代中国への道 | | 【第14回】 | | 総括① | | 【第15回】 | | 総括② |
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