Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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地理学野外実習1C- I 筒井  裕
選択必修  2単位
【史】 17-1-1340-3834-11

1. 授業の概要(ねらい)

 卒論を作成する際に、みなさんは研究対象地域(「現地」)に行き、自身で研究に必要なデータや資料を収集することになります。しかし、みなさんの中に「現地調査の経験者」はほとんどおられないと思います。この授業は、そのようなみなさんが、現地調査に関する知識・技術を磨くための(つまり、卒論をスムーズに作成するための)科目です。実際に、学生と教員で現地調査を行い、卒論の作成に必要な知識と技術(観察調査・聞き取り調査・資料収集の方法など)を身につけていきます。春期は、資料収集・観察調査などの作業をおもに行い、「現地」がどのような「個性」をもつ地域であるのか(研究対象地域の概要)を明らかにしていきます。

2.
授業の到達目標

 ・現地調査の方法を理解できる。
 ・現地調査を通して、論文や報告書の作成に必要な資料を収集することができる。
 ・現地調査の成果をレポートとしてまとめることができる。

3.
成績評価の方法および基準

 レポート(50%)・発表(30%)・受講態度(20%)をもとに、成績を評価します。
 ※受講態度:学内・現地における調査・作業にのぞむ態度のことを意味します。

4.
教科書・参考書

 ・テキスト:野間晴雄・香川貴志・土平 博・河角龍典・小原丈明編著『ジオ・パルNEO 地理学・地域調査便利帳』青海社、2012年。
 ・参考文献:
  特に指定はしません。

5.
準備学修の内容

 ・事前に、調査先について書籍やインターネットなどで積極的に調べてみましょう。

6.
その他履修上の注意事項

 ・現地調査の費用は、受講者の個人負担となります。事前に費用を準備してください。
 ・現地調査の詳細(日程や費用など)については、第1回目のガイダンス時にお知らせします。ガイダンスの日時については、史学科の掲示板・地理学実習室のドアに掲示しますので、ご注意下さい。
 ・現時点で奥三河地方(愛知県豊田市)での調査を予定していますが(2泊3日)、諸般の事情により、調査先・日程を変更する場合があります。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス、受講上の諸注意
【第2回】
 現地調査の準備①調査の日程を組んでみよう
【第3回】
 現地調査の準備②調査の費用を確認しよう
【第4回】
 現地調査の準備③参考文献を収集しよう
【第5回】
 現地調査の準備④統計資料を分析しよう
【第6回】
 現地調査の準備⑤調査項目を決定しよう、フィールドノートをつくろう
【第7回】
 現地調査をしよう(2泊3日) 観察調査(豊田市内中心部)
【第8回】
 現地調査をしよう(2泊3日) 観察調査・土地利用の確認(豊田市稲武地区)
【第9回】
 現地調査をしよう(2泊3日) 地域の歴史・文化にふれる(資料館見学、聞き取り調査など)
【第10回】
 調査結果をまとめよう①フィールドノートをまとめる、写真・資料の整理
【第11回】
 調査結果をまとめよう②入手したデータを分析する
【第12回】
 調査結果をまとめよう③データの地図化・グラフ化
【第13回】
 調査成果を発表しよう①グループ1~3
【第14回】
 調査成果を発表しよう②グループ4~5
【第15回】
 総括