Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
外国史 I 能勢 和宏
【Ⅲ】  2単位
【Ⅲ 歴史と文化を学ぶ】 17-1-1340-4225-01

1. 授業の概要(ねらい)

 日本に住むわたしたちにとって、フランスという国は身近なようで遠い国である。わたしたちは食事、ファッション、芸術、スポーツなどを通してフランスに触れる機会を持っているが、それを通して見るフランスは一面的なものだろう。本授業ではフランスの歴史を学ぶことで、フランスの新たな一面を発見することを目指す。
 本授業ではフランス史の通史を扱わず、フランス革命とフランス植民地史という二つのトピックを中心的に扱う。フランス革命はフランス史における重要な転換点であっただけではなく、世界の歴史上極めて重要な瞬間であった。フランス植民地史は、フランス史の負の側面に注目するものである。
 またこれらの歴史に関する授業だけではなく、今日のフランスで話題の出来事などを適宜紹介して、今のフランスで何が起こっているのかについても知識を深める。特に今期は2017年4月から5月にかけて、5年に1度の大統領選挙が開催されるので、やや重点的に扱いたい。

2.
授業の到達目標

 ①中学・高校時に学んだ世界史から発展した歴史的知識を身につける。
 ②歴史的な出来事について主体的に関心を持ち、調べる姿勢を身につける。

3.
成績評価の方法および基準

 授業内に書いてもらうリフレクションシートの提出(30%)、期末試験(70%)

4.
教科書・参考書

 参考文献:谷川稔、渡辺和行編著『近代フランスの歴史―国民国家形成の彼方に―』ミネルヴァ書房、2006年。
 各テーマについての参考文献は授業中に紹介する。

5.
準備学修の内容

 高校時代の世界史教科書を用いて、事前に該当時期の復習をしておく。

6.
その他履修上の注意事項

 授業の妨げになる行為を行った場合、授業への出席を禁じる。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 フランスという国の基本データ
【第3回】
 フランス史の概括
【第4回】
 フランス革命に関する映画鑑賞
【第5回】
 フランス革命はなぜ起こったのか
【第6回】
 フランス革命の展開
【第7回】
 フランス革命の意義とは何か
【第8回】
 植民地という問題
【第9回】
 植民地問題に関する映画鑑賞
【第10回】
 ヨーロッパ諸国による植民地の獲得
【第11回】
 奴隷の解放と植民地の拡大
【第12回】
 二つの世界大戦と植民地
【第13回】
 植民地の独立とその限界
【第14回】
 現代に残る植民地問題
【第15回】
 まとめと試験