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授業の概要(ねらい) |
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日本に住むわたしたちにとって、フランスという国は身近なようで遠い国である。わたしたちは食事、ファッション、芸術、スポーツなどを通してフランスに触れる機会を持っているが、それを通して見るフランスは一面的なものだろう。本授業ではフランスの歴史を学ぶことで、フランスの新たな一面を発見することを目指す。 本授業は20世紀を中心とするフランスの近現代史を扱う。主なトピックは、1)第二次世界大戦「敗戦」後ナチス・ドイツの傀儡政権として発足したヴィシー政権(1941~45)を中心とする、フランスにおけるユダヤ人迫害の歴史、2)第二次世界大戦の英雄であり、戦後首相、大統領を務めたシャルル・ド=ゴール(1890~1970)を通してみるフランスの現代史である。 またこれらの歴史に関する授業とは別に、今日のフランスで話題の出来事などについて適宜紹介をしていく。今世界では何が起こっているのか、関心を深めてほしい。
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2. |
授業の到達目標 |
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①中学・高校時に学んだ世界史から発展した歴史的知識を身につける。 ②歴史的な出来事について主体的に関心を持ち、調べる姿勢を身につける。
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成績評価の方法および基準 |
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授業内で提出するリフレクションシート(30%)、学期末試験の成績(70%)
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教科書・参考書 |
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参考文献:谷川稔、渡辺和行編著『近代フランスの歴史―国民国家形成の彼方に―』ミネルヴァ書房、2006年。 各テーマについての参考文献は授業中に紹介する。
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準備学修の内容 |
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関心を持ったテーマについて複数の研究(書籍・論文)を各自読むこと。
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その他履修上の注意事項 |
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授業の妨げとなるような行為を行った場合、授業への出席を禁じる。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス | 【第2回】 | フランス史の概略 | 【第3回】 | フランスにおけるユダヤ人弾圧についての映画鑑賞 | 【第4回】 | 第一次世界大戦以前のフランスにおけるユダヤ人差別 | 【第5回】 | 両大戦間期のフランス | 【第6回】 | ヴィシー政権の成立とペタン | 【第7回】 | ヴィシー政権の変化とラヴァル | 【第8回】 | レジスタンスの歴史 | 【第9回】 | シャルル・ド=ゴールに関するドキュメンタリー鑑賞 | 【第10回】 | 幼年期、青年期のドゴール | 【第11回】 | 両大戦間期のドゴール | 【第12回】 | 自由フランス時代のドゴール | 【第13回】 | 第四共和制期のドゴール | 【第14回】 | 第五共和制期のドゴール | 【第15回】 | まとめと試験 |
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