Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
外国史 II 能勢 和宏
【Ⅲ】  2単位
【Ⅲ 歴史と文化を学ぶ】 17-1-1340-4225-02

1. 授業の概要(ねらい)

 日本に住むわたしたちにとって、フランスという国は身近なようで遠い国である。わたしたちは食事、ファッション、芸術、スポーツなどを通してフランスに触れる機会を持っているが、それを通して見るフランスは一面的なものだろう。本授業ではフランスの歴史を学ぶことで、フランスの新たな一面を発見することを目指す。
 本授業は20世紀を中心とするフランスの近現代史を扱う。主なトピックは、1)第二次世界大戦「敗戦」後ナチス・ドイツの傀儡政権として発足したヴィシー政権(1941~45)を中心とする、フランスにおけるユダヤ人迫害の歴史、2)第二次世界大戦の英雄であり、戦後首相、大統領を務めたシャルル・ド=ゴール(1890~1970)を通してみるフランスの現代史である。
 またこれらの歴史に関する授業とは別に、今日のフランスで話題の出来事などについて適宜紹介をしていく。今世界では何が起こっているのか、関心を深めてほしい。

2.
授業の到達目標

 ①中学・高校時に学んだ世界史から発展した歴史的知識を身につける。
 ②歴史的な出来事について主体的に関心を持ち、調べる姿勢を身につける。

3.
成績評価の方法および基準

 授業内で提出するリフレクションシート(30%)、学期末試験の成績(70%)

4.
教科書・参考書

 参考文献:谷川稔、渡辺和行編著『近代フランスの歴史―国民国家形成の彼方に―』ミネルヴァ書房、2006年。
 各テーマについての参考文献は授業中に紹介する。

5.
準備学修の内容

 関心を持ったテーマについて複数の研究(書籍・論文)を各自読むこと。

6.
その他履修上の注意事項

 授業の妨げとなるような行為を行った場合、授業への出席を禁じる。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 フランス史の概略
【第3回】
 フランスにおけるユダヤ人弾圧についての映画鑑賞
【第4回】
 第一次世界大戦以前のフランスにおけるユダヤ人差別
【第5回】
 両大戦間期のフランス
【第6回】
 ヴィシー政権の成立とペタン
【第7回】
 ヴィシー政権の変化とラヴァル
【第8回】
 レジスタンスの歴史
【第9回】
 シャルル・ド=ゴールに関するドキュメンタリー鑑賞
【第10回】
 幼年期、青年期のドゴール
【第11回】
 両大戦間期のドゴール
【第12回】
 自由フランス時代のドゴール
【第13回】
 第四共和制期のドゴール
【第14回】
 第五共和制期のドゴール
【第15回】
 まとめと試験