Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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東洋史特殊講義3C- I 田中 剛
選択必修  2単位
【史】 17-1-1340-4423-07

1. 授業の概要(ねらい)

 本講義のテーマは「海を渡る中国人」である。近代の東アジアでは西洋諸国の進出にともなって大規模な人の移動がみられた。東南アジアやアメリカ大陸へ向かった人たちのほか、横浜や神戸など日本の海港都市に海を越えて移ってきた人々も多くいた。本講義では、中国系移民とその子孫である華僑・華人、そして中国人留学生の歴史をたどりながら、受け入れる側である日本社会のあり方についても検討していく。

2.
授業の到達目標

 ・世界史・東アジア史の視点から日本社会の特性を理解する。
 ・多文化・多民族の共生について考えることができる。

3.
成績評価の方法および基準

 ・授業参加度(感想・質問カード、授業態度、発表、課題など)10%
 ・授業中に行なう小テスト20%
 ・学期末試験(論述式)70%

4.
教科書・参考書

 ・テキストは特に用いない。授業中にプリントを配布する。
 ・参考文献は授業時に適宜、紹介する。

5.
準備学修の内容

 ・参考文献など関連書籍を1冊以上読んでおくことが望ましい。
 ・日頃から新聞やテレビ、そして旅行などを通じてアジアに関心をもってほしい。
 ・図書館を積極的に活用すること。

6.
その他履修上の注意事項

 ・授業に対する質問、意見、感想をコメントカードなどで提示し、授業に対して主体的に参加すること。
 ・授業で配布するプリントは理解を助けるための資料にすぎない。講義をよく聴き、しっかりノートに取ること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 中国人の海外移住
【第3回】
 東南アジアの華僑
【第4回】
 アメリカの華僑
【第5回】
 江戸時代の長崎貿易
【第6回】
 日清戦争と華僑
【第7回】
 明治日本の中国人留学生
【第8回】
 辛亥革命と華僑・留学生
【第9回】
 植民地台湾と華僑
【第10回】
 日中戦争と華僑
【第11回】
 日中戦争と留学生
【第12回】
 戦後の留学生
【第13回】
 戦後の華僑
【第14回】
 1950年代の華僑
【第15回】
 まとめ