1. |
授業の概要(ねらい) |
|
本講義のテーマは「中国周縁からみる東アジア近現代史」である。「東アジア」という概念自体、時とともに、また状況に応じて色々につくりかえられてきた。この講義では、中国の周縁部とその隣接地域に暮らす人々の歴史的歩みに焦点を当てることで、「多民族国家」中国やこれに隣接する国家の枠組みを相対化し、アジアのもつ重層的で多元的な性格を見ていく。 「近現代」という時代相を理解するため、絵画や写真、映画など映像資料を使いながら授業を進めていく予定である。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
・東アジア各地域の特性を理解する。 ・東アジア各地域の歴史的流れを関連づけることができるようになる。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
・授業参加度(感想・質問カード、授業態度、発表、課題など)10% ・授業中に行なう小テスト20% ・学期末試験(論述式)70%
|
4. |
教科書・参考書 |
|
・テキストは特に用いない。授業中にプリントを配布する。 ・参考文献は授業時に適宜、紹介する。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
・参考文献など関連書籍を1冊以上読んでおくことが望ましい。 ・日頃から新聞やテレビ、そして旅行などを通じてアジアに関心をもってほしい。 ・図書館を積極的に活用すること。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
・授業に対する質問、意見、感想をコメントカードなどで提示し、授業に対して主体的に参加すること。 ・授業で配布するプリントは理解を助けるための資料にすぎない。講義をよく聴き、しっかりノートに取ること。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | モンゴルの分裂と抗争の時代 | 【第2回】 | チベット仏教世界の形成 | 【第3回】 | 清朝の周縁世界 | 【第4回】 | 清朝統治下の台湾 | 【第5回】 | 琉球王国 | 【第6回】 | 東トルキスタン・新疆 | 【第7回】 | 朝鮮王国から大韓帝国へ | 【第8回】 | モンゴルの「独立」 | 【第9回】 | チベットの「独立」 | 【第10回】 | 内モンゴル自治運動 | 【第11回】 | 内蒙古自治区の成立 | 【第12回】 | 「東トルキスタン共和国」 | 【第13回】 | 「チベット動乱」 | 【第14回】 | 文化大革命と少数民族 | 【第15回】 | まとめ |
|