1. |
授業の概要(ねらい) |
|
本講義のテーマは「北アジアの近現代史」である。ユーラシア大陸の中央には、東は大興安嶺から西はハンガリー平原に至るまで約8000キロにもおよぶ広大な草原地帯が広がる。ここに暮らしてきた遊牧民は、その優れた騎馬術を用いてモンゴル帝国のような遊牧国家を形成し、中華王朝やオアシス都市、チベットなど周辺の世界と対立と交流の関係を結んできた。 本講義では、北アジアに暮らす人々の歴史的歩みに焦点を当てることで、中国・ロシアやこれに隣接する国家の枠組みを相対化し、アジアのもつ重層的で多元的な性格を見ていく。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
・北アジア史の基礎知識を習得する。 ・遊牧社会の特性を理解する。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
・平常点(授業参加度、授業態度、小テスト)30% ・学期末試験(論述式)70%
|
4. |
教科書・参考書 |
|
・テキストは特に用いない。授業中に適宜、プリントを配布する。 ・参考文献は下記文献のほか、授業時に適宜、紹介する。 小松久男編『新版 世界各国史4 中央ユーラシア史』山川出版 宮脇淳子『モンゴルの歴史―遊牧民の誕生からモンゴル国まで』刀水書房
|
5. |
準備学修の内容 |
|
・参考文献など関連書籍を1冊以上読んでおくことが望ましい。 ・日頃から新聞やテレビ、あるいは旅行などを通じてアジアに関心をもってほしい。 ・図書館を積極的に活用すること。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
・授業に対する質問、意見、感想をコメントカードなどで提示し、授業に対して主体的に参加すること。 ・授業で配布するプリントは理解を助けるための資料にすぎない。講義をよく聴き、しっかりノートに取ること。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | ガイダンス | 【第2回】 | 元から明へ | 【第3回】 | アルタン・ハーンの時代 | 【第4回】 | ダライラマ政権 | 【第5回】 | 清朝の成立 | 【第6回】 | 清朝の周縁世界 | 【第7回】 | モンゴルの「独立」 | 【第8回】 | チベットの「独立」 | 【第9回】 | モンゴル革命 | 【第10回】 | 内モンゴルの民族運動 | 【第11回】 | 「満洲国」 | 【第12回】 | 第二次大戦とモンゴル | 【第13回】 | 大戦直後のモンゴル | 【第14回】 | 戦後のモンゴルとチベット | 【第15回】 | まとめ |
|