1. |
授業の概要(ねらい) |
|
「近代における中国の政治・軍事史(1)」 どこの国でも国家や王朝の本質は軍隊によくあらわれますが、中国も例外ではありません。この授業では清朝末期から中華民国時代初期にかけての政治・軍事史を学び、そのあいだにおきた社会の本質的変化について、深く考えていきます。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
1、近代の中国における政治・軍事史を、外交・財政・社会・経済などとも関連づけて理解できるようになる。 2、中国と日本、ないしは西洋との、政治・軍事の共通点や相違点を理解できるようになる。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
複数回の小テスト(計)60%、中間レポート20%、最終テスト20%
|
4. |
教科書・参考書 |
|
教 科 書:澁谷由里『<軍>の中国史』(講談社現代新書、2017年) 参考文献:尾形勇・岸本美緒編『世界各国史3 中国史』(山川出版社、1998年) 「世界の歴史」編集委員会編『もういちど読む 山川世界史』(山川出版社、2009年)
|
5. |
準備学修の内容 |
|
高校教科書レベルの中国史の基礎知識はあるという前提で授業を進めます。自信がない履修者は、授業テキストや上記2冊の参考文献、または高校時代の教科書・参考書・副教材などで、中国の各時代についてよく予習しておいてください。授業テキスト以外の本も、授業に持参して適宜参照してもかまいません。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
授業中の私語はやめてください。30分以上の遅刻と履修態度不良は、厳重に注意します。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | 教員の自己紹介とガイダンス | 【第2回】 | 中国にとって「近代」とは何であったか (1)アヘン戦争の意義 | 【第3回】 | 中国にとって「近代」とは何であったか (2)太平天国の乱と第2次アヘン戦争 | 【第4回】 | 中国にとって「近代」とは何であったか (3)日清戦争と戊戌の変法 | 【第5回】 | 中国にとって「近代」とは何であったか (4)義和団事件と清末新政 | 【第6回】 | 辛亥革命の衝撃 | 【第7回】 | 中華民国の内実 (1)袁世凱の独裁 | 【第8回】 | 中華民国の内実 (2)大総統位と国務総理職の空疎化 | 【第9回】 | 中華民国の内実 (3)国民党の試行錯誤 | 【第10回】 | 中華民国の内実 (4)第1次国共合作 | 【第11回】 | 「軍閥」時代のおわり | 【第12回】 | 国民党と共産党との対立 | 【第13回】 | 日本の侵略 | 【第14回】 | 第2次国共合作と日中戦争 | 【第15回】 | まとめと最終テスト |
|