Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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西洋史演習5C- I 石川 敬史
選択必修  2単位
【史】 17-1-1340-4649-06

1. 授業の概要(ねらい)

 アメリカ社会思想の強い特長となっているのが福音主義思想である。この授業では、アメリカ・ピューリタニズムの歴史についての代表的研究論文を読み、アメリカ合衆国の宗教思想を理解するとともに、その読解を通して、研究論文の書き方、史料の探し方、適切な引用方法などを学ぶ機会とする。

2.
授業の到達目標

 アメリカ福音主義思想とはどのようなものであるかを理解する。
 学術論文の読み方を習得する。
 口頭報告の方法を習得する。
 知見をレジュメにまとめる技術を習得する。

3.
成績評価の方法および基準

 討論への参加姿勢への評価50%
 レジュメ報告への評価25%
 授業にもとづくレポート課題への評価25%

4.
教科書・参考書

 増井志津代『植民地時代アメリカの宗教思想―ピューリタニズムと大西洋世界』(上智大学出版、2006年)

5.
準備学修の内容

 受講者は、授業日に精読する章を事前に読み込み、自分のコメントを用意する。
 受講者は必ず複数回の報告を担当するので、報告担当になった場合は、担当箇所のレジュメを用意する。

6.
その他履修上の注意事項

 読むこと、考えること、自分の考えを言葉で伝えられること、明瞭に書くこと、これらが人生を切り開く方法であることを自覚していただきたい。この授業をこうした能力の獲得の場ととらえて積極的に活用してほしい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス
 課題図書についての解説、授業の運営方針の説明をする。併せて報告者の割振りを行う。
【第2回】
 アメリカ・ピューリタニズムの歴史およびプロテスタント神学の概説的講義を行う。
【第3回】
 第一章「ヨーロッパの大西洋世界進出とキリスト教」講読
 報告者の報告と内容検討
【第4回】
 第二章「ピューリタニズムとインターナショナル・カルヴィニズム」講読
 報告者の報告と内容検討
【第5回】
 これまでの二章の内容の確認および補足講義
【第6回】
 第三章「ニューイングランド・ピューリタニズムと大学教育」講読
 報告者の報告と内容検討
【第7回】
 第四章「都市とピューリタニズム」講読
 報告者の報告と内容検討
【第8回】
 これまでの二章の内容の確認および補足講義
【第9回】
 第五章「回心中心的福音主義とリヴァイバル」講読
 報告者の報告と内容検討
【第10回】
 第六章「第一次大覚醒運動と還大西洋・植民地間交流」講読
 報告者の報告と内容検討
【第11回】
 これまでの二章の内容の確認および補足講義
【第12回】
 第七章「回心体験ナラティヴの再生」講読
 報告者の報告と内容検討
【第13回】
 第八章「ジョージ・ホィットフィールドと還大西洋福音主義文化の成立」
 報告者の報告と内容検討
【第14回】
 第九章「啓蒙主義と大覚醒運動」講読
 報告者の報告と内容検討
【第15回】
 総括講義および質疑応答。レポート課題の確認。