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授業の概要(ねらい) |
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武士は、中世に登場し、明治維新まで、日本の政治や社会の主導権を握った、歴史上極めて重要な存在です。現代においても、日本だけでなく海外にいたるまで、武士は、日本を象徴するものの一つとして、大きな存在感を持っています。 中世になって武士が登場する背景には、国家と武力の関係の大きな変化がありました。本講義では、武士の成立過程や、政治や社会において武士が主導権を持つまでの足取りについて見て行くことで、中世国家の特質や、中世国家と現代との関わりについて考えていきます。
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2. |
授業の到達目標 |
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武士の成立の過程と、武士の成立が日本の政治や社会に及ぼした影響について、史料に基づいて説明できるようになること、および、現代社会などと比較しながら、中世の政治や社会について、主体的に考えることができるようになることを目的とします。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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予習シート30% 期末レポート70%
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4. |
教科書・参考書 |
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〈テキスト〉 指定教科書はありません。プリントを授業時に配布します。 〈参考文献〉 元木泰雄『武士の成立』(吉川弘文館、1994年) 野口実『坂東武士団と鎌倉』(戎光祥出版、2013年)
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準備学修の内容 |
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予習として、予習シートに指定されたキーワードについて調べ、意味を記入する必要があります。また、復習として、板書のノート整理を行う必要があります。
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その他履修上の注意事項 |
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講義は板書形式ですので、ノート類が必要となります。私語等に対する指導に従わない場合は減点等の対象となります。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 武士とは何か | 【第2回】 | 律令制での武力 | 【第3回】 | 承平・天慶の乱とその影響 | 【第4回】 | 「兵」(つわもの)の時代 | 【第5回】 | 頻発する強訴 | 【第6回】 | 武士の所領と荘園 | 【第7回】 | 河内源氏の活躍と衰退 | 【第8回】 | 伊勢平氏の興隆 | 【第9回】 | 保元の乱 | 【第10回】 | 平治の乱と平氏政権 | 【第11回】 | 源平の争乱と平氏の滅亡 | 【第12回】 | 奥州藤原氏の栄華と滅亡 | 【第13回】 | 鎌倉幕府の成立 | 【第14回】 | 鎌倉幕府の権限拡大 | 【第15回】 | 武士政権と日本 |
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