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授業の概要(ねらい) |
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パニック、暴動、デモ、流言、防災、社会運動など多くの人々がかかわる、余り日常的ではない社会現象を集合行動という。こうした出来事は人々が潜在的に持っている弱さや邪悪さを明らかにすると共に、勇敢さや愛他的精神の源泉をも明らかにしてくれる重要な題材である。また特に東日本大震災以降、防災や災害時における人間行動について知ることは必須となっている。 この授業では、さまざまな集合行動の事例を紹介しながら、集合行動の発生する条件、内部の構造、背後にある心理的なメカニズムについて考察していこう。
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2. |
授業の到達目標 |
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集合行動が発生する条件を理解し、パニックや流言を防止したり、防災や集合的な避難を促進したりするための方法を考察できるようになる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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期末の試験(70%)に出席時の課題(30%)によって評価する。ただし、授業に出席していないと試験を受けることができないので注意すること。必要な出席数は授業の最初に指示する。
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4. |
教科書・参考書 |
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使用しない。『火星からの侵入』(キャントリル 1940)、『デマの心理学』(オルポート 1944)、『人はなぜ逃げおくれるのか』(広瀬 2004)、『人間行動に潜むジレンマ』(大浦 2007)を適宜参考にしてください。
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準備学修の内容 |
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予習・復習用のキーワードを授業中に指示しますので、検索して調べてみてください。また、身の回りで耳にするうわさや、報道で目にするパニックや暴動、災害のニュースに気をつけてみましょう。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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授業中に簡単な実験を行うことがあります。積極的に参加してみてください。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 集合行動とは何か 六月の甲虫事件 | 【第2回】 | パニックの事例 イロコイ劇場火災 | 【第3回】 | パニックの発生メカニズム 火星からの侵入 | 【第4回】 | パニック対策 トイレットペーパー買いだめ事件 | 【第5回】 | 流言の発生 オルポートの実験、関東大震災流言 | 【第6回】 | 流言の変容 豊川信金流言、オルレアンのうわさ | 【第7回】 | 流言の心理と対策 口裂け女とミミズバーガー | 【第8回】 | 群集の分類 フーリガン、アメリカの暑い夏 | 【第9回】 | 群集の形成 相対的剥奪、ミルグラムの実験 | 【第10回】 | 群集心理と暴動 フランス革命、シカゴ暴動 | 【第11回】 | 災害と集合行動 阪神大震災と東日本大震災 | 【第12回】 | 災害と集合行動 緊急援助とユートピア期 | 【第13回】 | 災害と集合行動 復興優先か防災優先か | 【第14回】 | 社会運動 公民権運動と社会的ジレンマ | 【第15回】 | 社会運動 社会的ジレンマの解決策 |
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