1. |
授業の概要(ねらい) |
|
大衆が政治的・経済的・文化的に社会の主役となる社会を大衆社会という。大衆が脇役である社会よりは結構な社会であるが、様々な問題点も存在する。この授業ではプロパガンダ(大衆宣伝)のテクニックを手がかりにして大衆心理の特徴(権威主義や他人指向)を学び、大衆社会の問題点と将来について考えていこう。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
プロパガンダの具体的なテクニックを理解し、商業宣伝、政治宣伝について吟味できるようになる。また、権威主義、他人指向の概念を理解し、現代社会でみられる現象を考察できるようになる。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
期末の試験(70%)と出席時の課題(30%)によって評価する。ただし、授業に出席していないと試験を受けることができないので注意すること。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
使用しない。『プロパガンダ』(プラトカニス、アロンソン 1998)、『自由からの逃走』(フロム 1936)、『孤独な群衆 上・下』(リースマン 1950)、『人間行動に潜むジレンマ』(大浦 2007)を適宜参考にして下さい。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
予習・復習用のキーワードを授業中に指示しますので、検索して調べてみてください。また、身の回りの広告にどのようなテクニックが使われているか注意してみましょう。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
自分たちの身の回りの出来事や社会で見られる現象には、大衆心理を反映したものがたくさんあります。それらを考えるきっかけにしてみて下さい。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | 大衆社会とは何か | 【第2回】 | プロパガンダの基本 ファイト!一発! | 【第3回】 | 周辺処理テクニック イメージの操作 | 【第4回】 | 強制周辺処理テクニック(1) 思考の操作 | 【第5回】 | 強制周辺処理テクニック(2) 感情の操作 | 【第6回】 | プロパガンダの応用 ナチスの宣伝戦略 | 【第7回】 | 権威主義的性格(1) 強きを助け弱きをくじく | 【第8回】 | 権威主義的性格(2) 孤独と不安 | 【第9回】 | 権威主義的性格(3) プロパガンダの共鳴板 | 【第10回】 | リースマンの理論(1) 星に願いを −内部指向− | 【第11回】 | リースマンの理論(2) 世界に一つだけの花 −他人指向− | 【第12回】 | リースマンの理論(3) ミルクティー色の髪 | 【第13回】 | マスコミと大衆社会(1) 絵の出るラジオ | 【第14回】 | マスコミと大衆社会(2) つながり過ぎる社会 | 【第15回】 | 大衆社会の行方 |
|