Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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社会学史 II 菅野 博史
必修(27年度以降入学生)  2単位
【社会】 17-1-1350-0168-06

1. 授業の概要(ねらい)

 社会学的に物を見るためには、社会学の歴史を押さえておく必要がある。なぜなら、社会学者と呼ばれる人々が自分たちの社会をどのように捉え、そこから何を引き出そうとしたのかという問いを歴史的に明らかにすることによってのみ、現在の社会学がもつ特徴もまた明らかになるからである。
 この講義では、抽象的な議論に終始するのではなく、それぞれの社会学者の社会に対するイメージやその背後にある考え方を明らかにするとともに、このような社会学的思考が現実の社会とどのように切り結びうるのかということにも焦点を当てながら、具体的な社会学の歴史を分かり易く見てゆくことにしたい。

2.
授業の到達目標

 社会学の基礎知識を説明できる。
 社会の問題を発見し、社会を構想することができる。
 調査・研究の成果をもとに論理的な主張を展開できる。

3.
成績評価の方法および基準

 2回程度行われる授業内レポート(20%)と、定期試験の成績(80%)によって評価を行う。

4.
教科書・参考書

 那須壽(編)『クロニクル社会学』、有斐閣アルマ、1997年

5.
準備学修の内容

 授業中に出てきたわからない言葉や術語の意味などを調べて授業内容を把握しておくとともに、関係する教科書の部分や関連する文献などを読んでおくことで、いつでも授業内レポートに対応できるようにしておくこと。

6.
その他履修上の注意事項

 社会学科の学生として、常識的に知っておきたいことを学んでほしいと思います。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 社会学的機能主義とは何か①
【第2回】
 社会学的機能主義とは何か②
【第3回】
 パーソンズの構造―機能主義理論
【第4回】
 社会学的な自己論
【第5回】
 シンボリック相互作用論とは何か
【第6回】
 現象学的社会学とは何か
【第7回】
 エスノメソドロジーとは何か①
【第8回】
 エスノメソドロジーとは何か②
【第9回】
 合理的選択理論とは何か
【第10回】
 フーコーと主体の系譜学
【第11回】
 ブルデュー、ルーマンと社会の構造
【第12回】
 ギデンズと高度近代社会
【第13回】
 カルチュラル・スタディーズとは何か
【第14回】
 リスク社会論
【第15回】
 後期のまとめとテスト