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授業の概要(ねらい) |
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この授業は、社会調査の重要な技法の一つであるフィールドワークとは何かについての基礎的理解を形成し、それを実践するための前提となる知識・態度・スキルを形成することをめざすものである。フィールドワークの入門書とフィールドワークの研究成果である民族誌をあわせて読み込み、フィールドワークの基礎知識を獲得するとともに、フィールドワークにおいて用いられる個々の調査法(参与観察やインタビュー)の実践練習を適宜授業内に採り入れて、実際的な調査技術の習得もはかっていく。 質的調査の代表的技法であり、社会認識の不可欠のツールとして今日広く利用されているフィールドワークを学ぶことは、単に一つの調査法を知ることにとどまらない、社会を見る新たな眼を獲得することにもつながっていくだろう。
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2. |
授業の到達目標 |
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フィールドワークという調査方法についての基礎的理解を形成する。後期授業「社会学フィールドワーク」でフィールドワークを実習するための準備をととのえる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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出席は単位修得の前提である。授業への参加(25%)、授業中の発表(20%)、実習課題(20%)、民族誌レポート(20%)、および期末に提出してもらう模擬フィールドワーク計画書(15%)を総合して評価する。
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4. |
教科書・参考書 |
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教科書:佐藤 郁哉『フィールドワーク(増補改訂版)』新曜社、2006年。 参考書:佐藤 斉華『彼女達との会話:ネパール・ヨルモ社会におけるライフ/ストーリーの人類学』三元社、2015年。
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5. |
準備学修の内容 |
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毎回授業でとりあげる教科書の箇所について予め読みこみ、授業内でのディスカッションに備える。担当したテキスト箇所の発表を準備する。授業内で行う実習ごとにレポートをまとめて提出する。民族誌レポートをまとめる。模擬フィールドワーク計画書を作成する。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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履修者多数の場合は選抜を行う可能性もあるので、履修希望者は第一回目の授業に必ず出席し、履修許可を得ること。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション(1):フィールドワークとは? | 【第2回】 | イントロダクション(2):フィールドワークの歴史 | 【第3回】 | フィールドワーク入門書を読む(1) | 【第4回】 | フィールドワーク入門書を読む(2) | 【第5回】 | フィールドワーク実践練習(1):構造化されたインタビュー | 【第6回】 | フィールドワーク入門書を読む(3) | 【第7回】 | フィールドワーク実践練習(2):参与観察 | 【第8回】 | フィールドワーク入門書を読む(4) | 【第9回】 | フィールドワーク実践練習(3):自由なインタビュー | 【第10回】 | フィールドワーク入門書を読む(5) | 【第11回】 | フィールドワーク入門書を読む(6) | 【第12回】 | 民族誌を読む(1) | 【第13回】 | 民族誌を読む(2) | 【第14回】 | 民族誌を読む(3) | 【第15回】 | フィールドワークの実践に向けて:後期授業への橋渡し |
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