Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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社会情報論 I 山口  仁
【Ⅳ】  2単位
【Ⅳ 社会と経済のしくみを学ぶ】 17-1-1350-2717-11

1. 授業の概要(ねらい)

 情報とは「意味ある記号の集合体すべて」と定義される。人間は情報の交換と共有によって社会を形成してきた。その点では、あらゆる人間社会を「情報社会」であると言うこともできる。ただ、近代以降、情報を伝達・蓄積するメディアの技術は、飛躍的に発達してきた。今日、情報のやり取りは以前とは比較にならないほど頻繁に行われるようになってきている。つまり現代は、より高度化した「情報社会」なのである。このような現代の特徴的な問題とは何か。本講義では、インターネットの普及にいたるメディア技術の歴史の展開を概観しながら、現代社会の問題を解説していく。

2.
授業の到達目標

 高度情報化社会としての現代社会の諸問題を、自分の問題として理解できるようになること。

3.
成績評価の方法および基準

 期末試験(100%)

4.
教科書・参考書

 教科書
  三野裕之編(2011)『デジタルメディア社会の展望』ムイスリ出版。

5.
準備学修の内容

 授業内で指示したメディア・コンテンツとの接触。帝京大学図書館(MELIC)を積極的に活用すること。

6.
その他履修上の注意事項

 講義中、他者の権利を侵害したとみなされる学生、もしくは受講態度に甚だしい問題がある学生に対しては退出を命じることがあるので注意すること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 導入:生物進化とコミュニケーション
【第2回】
 情報と社会に関する議論の射程(1)
【第3回】
 情報と社会に関する議論の射程(2)
【第4回】
 メディアの歴史(1):身体を超えるコミュニケーション
【第5回】
 メディアの歴史(2):モノの移動が伴わないメディア
【第6回】
 マス・メディアとマス・コミュニケーション(1)
【第7回】
 マス・メディアとマス・コミュニケーション(2)
【第8回】
 インターネットと双方向コミュニケーション(ネットワーク・コミュニケーション)
【第9回】
 ネットワーク社会の諸問題:ネット利用の安心・安全
【第10回】
 ネットの匿名性と利用者の責任
【第11回】
 デジタル・メディアとコミュニケーションの変容
【第12回】
 岐路に立つマス・メディア
【第13回】
 ネット・ジャーナリズムの可能性
【第14回】
 監視社会化の進行と情報技術
【第15回】
 総括