Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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社会情報論 II 山口  仁
【Ⅳ】  2単位
【Ⅳ 社会と経済のしくみを学ぶ】 17-1-1350-2717-12

1. 授業の概要(ねらい)

 人間とは意識を持ちながら活動する存在である。人々の間で共有された意識は、社会意識・市民意識となり、ときには社会を動かすこともある。一方、社会の変動によって人々の共有している意識もまた大きく変化する。近代社会においては、人々の意識の共有に大きな役割を果たしているのがマス・メディアをはじめとするメディアである。この授業では、戦後日本社会の市民意識がメディアによってどのように形成されてきたのか、具体的事例に即して説明していく。

2.
授業の到達目標

 メディア社会としての現代社会の諸問題を、自分の問題として理解できるようになること。

3.
成績評価の方法および基準

 基本的には期末試験の点数をもとに評価を行う。

4.
教科書・参考書

 教科書
  大石裕編(2012)『戦後日本社会のメディアと市民意識』ミネルヴァ書房。

5.
準備学修の内容

 授業内で指示したメディア・コンテンツとの接触。帝京大学図書館(MELIC)を積極的に活用すること。

6.
その他履修上の注意事項

 講義中、他者の権利を侵害したとみなされる学生、もしくは受講態度に甚だしい問題がある学生に対しては退出を命じることがあるので注意すること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 導入:意識とコミュニケーション
【第2回】
 市民意識形成とマス・メディア
【第3回】
 メディアと市民意識(1):経済大国志向の定着
【第4回】
 メディアと市民意識(2):大きな物語の変容・終焉
【第5回】
 メディアと市民意識(3):メディア政治とメディア・ナショナリズム
【第6回】
 戦後日本の社会理論における権力主体とメディア(1)
【第7回】
 戦後日本の社会理論における権力主体とメディア(2)
【第8回】
 ウェブにみられるテレビ・オーディエンスの活動と公共性(1)
【第9回】
 ウェブにみられるテレビ・オーディエンスの活動と公共性(2)
【第10回】
 沖縄問題と市民意識(1)
【第11回】
 沖縄問題と市民意識(2)
【第12回】
 戦後日本のマス・メディアと公害・環境問題(1)
【第13回】
 戦後日本のマス・メディアと公害・環境問題(2)
【第14回】
 戦後日本のマス・メディアと公害・環境問題(3)
【第15回】
 総括