Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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現代社会論 II 大川 清丈
必修(27年度以降入学生)  2単位
【社会】 17-1-1350-3334-02

1. 授業の概要(ねらい)

 現代社会論Ⅰから引き続き、「頑張る」ということばを切り口にして、日本社会のありかたへアプローチする。
 「頑張り」から見た日本戦後史、「頑張らない主義」という価値観、儀礼としての「頑張り」=努力主義について解説する。

2.
授業の到達目標

 ①現代社会、特に現代日本社会への理解を深めることができる。
 ②自分の見方は一つの見方であり、別の見方もある、という自己相対化の認識を獲得する。

3.
成績評価の方法および基準

 授業中のリアクション・ペーパー(30%)、小テスト(20%)、期末試験(50%)

4.
教科書・参考書

 テキスト:大川清丈『がんばること/がんばらないことの社会学――努力主義のゆくえ』ハーベスト社 2016
 参考文献:参考文献は使用しない。

5.
準備学修の内容

 現代社会論Ⅰと併せて履修すること。
 授業内容を把握するとともに、わからない専門用語を調べること。
 MELICで図書を検索し借りること。

6.
その他履修上の注意事項

 自分なりの現代社会論を見出してほしい。
 授業中に配布したプリントはファイルしておくこと。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 「頑張り」から見た日本戦後史(1)占領・復興期
【第3回】
 「頑張り」から見た日本戦後史(2)高度成長期
【第4回】
 「頑張り」から見た日本戦後史(3)高度成長期以後
【第5回】
 「頑張り」から見た日本戦後史(4)事例からの学習
【第6回】
 「頑張らない主義」の台頭
【第7回】
 スローライフ論
【第8回】
 小テスト
【第9回】
 儀礼としての「頑張り」=努力主義(1)教育社会学での議論
【第10回】
 儀礼としての「頑張り」=努力主義(2)格差社会論での議論
【第11回】
 儀礼としての「頑張り」=努力主義(3)日常生活の社会学
【第12回】
 近代社会における「努力」(1)属性主義と業績主義
【第13回】
 近代社会における「努力」(1)メリトクラシー社会
【第14回】
 近代社会における「努力」(2)能力主義と努力主義
【第15回】
 まとめと試験