Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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文化心理学 II 大川 清丈
選択  2単位
【社会】 17-1-1350-3334-08

1. 授業の概要(ねらい)

 文化心理学の各論として、西洋と東アジア(特に日本)の文化の対比への理解を深める。
 また、社会階層概念に基づき、新渡戸稲造(1862-1933)に焦点をあてながら、近世および近代日本文化について学ぶ。

2.
授業の到達目標

 ①日本人にとっての「常識」を疑うことができる。
 ②東アジア文化の特徴について説明できる。
 ③近代日本文化の特徴について説明できる。

3.
成績評価の方法および基準

 授業中のリアクション・ペーパー(30%)、小テスト(20%)、期末試験(50%)による。

4.
教科書・参考書

 テキスト:テキストは使用しない。
 参考文献:原 純輔・盛山和夫『社会階層――豊かさの中の不平等』東京大学出版会 1999

5.
準備学修の内容

 わからない専門用語の意味を自分で調べること。

6.
その他履修上の注意事項

 文化心理学Ⅰと併せて履修することが望ましいが、文化心理学Ⅱのみの受講も可能である。
 日頃から書籍、新聞、テレビ、インターネット等のメディアにより、西洋文化と東アジア文化の違いや日本文化の特徴について注意していくこと。
 授業中に配布したプリントはファイルしておくこと。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 文化心理学とは?
【第3回】
 社会階層(1)社会階層の定義
【第4回】
 社会階層(2)誰が社会階層を決めるのか
【第5回】
 社会階層(3)地位の非一貫性
【第6回】
 新渡戸稲造の経歴(1)前半生
【第7回】
 新渡戸稲造の経歴(2)後半生
【第8回】
 小テスト
【第9回】
 新渡戸稲造『武士道』(1)背景
【第10回】
 新渡戸稲造『武士道』(2)日本文化としての武士道
【第11回】
 近代日本における社会階層(1)属性主義と業績主義
【第12回】
 近代日本における社会階層(2)近世と近代の連続性・非連続性
【第13回】
 近代日本における社会階層(3)エリート文化と大衆文化
【第14回】
 近代日本における社会階層(4)教養主義と修養主義
【第15回】
 まとめと試験