Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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メディア発達史 I 伊達 康博
選択  2単位
【社会】 17-1-1350-3399-04

1. 授業の概要(ねらい)

 この講義では、今日の情報化社会の歴史的な検討によって現代社会の捉え方を理解することを目的とします。情報化の歴史は、主として生活について理解することや、人と社会の関係について理解すること、そして社会の問題をいかに克服するかといった視点が求められます。それらの視点を通して、私たちが普段何気なく暮らしている情報化された社会そのものについて再定義し、今後の情報化の展開についても主体的に考えることが出来る素養を身につけることを目指します。特に春期では、情報化の理論的経緯に主眼を置いて検討していきます。

2.
授業の到達目標

 1.メディアの発達の歴史を考察することでメディアを介した人間と社会の関係について理解できる。
 2.情報化にまつわる社会のさまざまな問題について考察できる。
 3.情報化の理論について学び、そのうえで社会とメディアの関係について自ら考えることができる。

3.
成績評価の方法および基準

 レポート課題30%、授業への貢献度30%、試験40%の割合で換算し、それらを総合して最終的な評価を決定します。

4.
教科書・参考書

 テキストは特に定めない。ただし、講義の中で資料を配布することがあるので、書類の管理は各自で徹底するよう留意して下さい。

5.
準備学修の内容

 講義の中で、しばしば次回の講義までに読んでおいてほしい文献や資料を指示することがあるので、必ず守ってください。皆さんが読んできていることを前提に講義を行いますので、理解の点で遅れをとらないようにするためにも大切です。

6.
その他履修上の注意事項

 皆さんの自ら積極的に思考する態度に期待しています。そのうえで、学友同士で語り合う機会をより多く持ち、同じ考えを持つ人々や、一方で異なる考えを持つ人々と上手に調和していく精神を身につけていってほしいと考えています。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 情報化社会とは何か
【第3回】
 情報化社会の理論的系譜(1)日本の理論
【第4回】
 情報化社会の理論的系譜(2)海外の理論
【第5回】
 情報化とブーム(1)流行の概念
【第6回】
 情報化とブーム(2)流行の特性
【第7回】
 情報技術と社会的要求(1)需要の類型
【第8回】
 情報技術と社会的要求(2)需要の特性とメディア
【第9回】
 情報化と社会文化(1)文化の位置づけ
【第10回】
 情報化と社会文化(2)メディアと社会文化
【第11回】
 情報化政策の歴史(1)政策としての情報化
【第12回】
 情報化政策の歴史(2)政策のケーススタディ
【第13回】
 未来学的進歩史観
【第14回】
 情報化とイノベーションの理論
【第15回】
 考えを深めるための論述試験