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授業の概要(ねらい) |
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今日の高度情報社会は、一夜にして成立したわけではなく、1960年代から段階を経て今日の現況に至っているという経緯があります。この講義では、社会情報論における理論によって現代の高度情報社会の捉え方を理解することを目的とします。社会情報論のバックボーンにある社会学では、主として生活について理解することや、人と社会の関係について理解すること、そして社会問題について理解することといった視点が求められます。社会情報論でもそれらの視点を通して、私たちが普段何気なく暮らしている社会そのものについての科学的な捉え方を講義を通じて基礎から学んでいくことを目指します。
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授業の到達目標 |
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1.社会と情報の捉え方についての理解を深めることができる。 2.社会と情報の関係について学び、情報にまつわる社会のさまざまな問題について理解するための素地を形成することができる。 3.社会情報論における主要な理論について学んだうえで今後の高度情報社会のあり方について自ら考察することができる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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レポート課題30%、授業への貢献度30%、試験40%の割合で換算し、それらを総合して最終的な評価を決定します。
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教科書・参考書 |
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圓岡偉男著(2012年)『情報社会学の基礎』学文社 また、講義の中で資料を配布することがあるので、書類の管理は各自で徹底するよう留意して下さい。
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準備学修の内容 |
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講義の中で、しばしば次回の講義までに読んでおいてほしい文献や資料を指示することがあるので、必ず守ってください。皆さんが読んできていることを前提に講義を行いますので、理解の点で遅れをとらないようにするためにも大切です。
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その他履修上の注意事項 |
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皆さんの自ら積極的に思考する態度に期待しています。そのうえで、学友同士で語り合う機会をより多く持ち、同じ考えを持つ人々や、一方で異なる考えを持つ人々と上手に調和していく精神を身につけていってほしいと考えています。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション | 【第2回】 | 社会情報論の視座(1) | 【第3回】 | 社会情報論の視座(2) | 【第4回】 | 「情報」の定義(1) | 【第5回】 | 「情報」の定義(2) | 【第6回】 | 情報と差異化(1) | 【第7回】 | 情報と差異化(2) | 【第8回】 | 知識社会(1) | 【第9回】 | 知識社会(2) | 【第10回】 | 情報伝達と他者性(1) | 【第11回】 | 情報伝達と他者性(2) | 【第12回】 | 情報と倫理の問題(1) | 【第13回】 | 情報と倫理の問題(2) | 【第14回】 | 社会情報論における今後の課題 | 【第15回】 | 考えを深めるための論述 |
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