Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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地域メディア・コミュニケーション論 伊達 康博
選択  2単位
【社会】 17-1-1350-3399-10

1. 授業の概要(ねらい)

 地域メディアは、私たちにとってあまりにも身近なメディアであるため、逆にその目的や機能、効用が曖昧になったまま捉えられているのが現状です。しかし、この21世紀において地域コミュニティの再活性化は、私たちを取り巻く社会のあらゆる諸問題に対処していくうえで避けられない課題となっています。そうした地域コミュニティの再活性化のための方策のひとつとして情報メディアの活用は、有効な手段であると考えられています。そこで、本科目の主題として、まず地域情報化について主体的に考え、地域メディアに求められる役割やその効用・効果に関する諸理論を理解することを目標の第一段階に設定します。そのうえで、第二段階として、今後求められる地域メディアの機能や役割について、その展開を考察していくことを目指します。

2.
授業の到達目標

 1.地域メディアの機能、効用、効果を理論的に理解することができる。
 2.そのうえで、今後求められる地域メディアのあり方について自らの力で考えることができる。

3.
成績評価の方法および基準

 レポート課題30%、授業への貢献度30%、試験40%の割合で換算し、それらを総合して最終的な評価を決定します。

4.
教科書・参考書

 帝京大学文学部社会学科『多摩学』執筆委員会編著(2015)『多摩学』学文社

5.
準備学修の内容

 講義の中で、しばしば次回の講義までに読んでおいてほしい文献や資料を指示することがあるので、必ず守ってください。皆さんが読んできていることを前提に講義を行いますので、理解の点で遅れをとらないようにするためにも大切です。

6.
その他履修上の注意事項

 皆さんの自ら積極的に思考する態度に期待しています。そのうえで、学友同士で語り合う機会をより多く持ち、同じ考えを持つ人々や、一方で異なる考えを持つ人々と上手に調和していく精神を身につけていってほしいと考えています。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 地域情報化とは何か(その理念と史的経緯)
【第3回】
 地域に求められる情報とはどういうものか
【第4回】
 自分の周りの地域メディアにはどのようなものがあるか
【第5回】
 なぜその媒体を選ぶのか(機能と役割)
【第6回】
 地域メディアの送り手について
【第7回】
 地域メディアの受け手について
【第8回】
 地域メディアの現況と課題(1)コミュニティ紙
【第9回】
 地域メディアの現況と課題(2)テレビ放送
【第10回】
 地域メディアの現況と課題(3)ラジオ放送
【第11回】
 地域メディアの現況と課題(4)その他の手段
【第12回】
 地域メディアを運営するうえでの課題
【第13回】
 そもそもわれわれにとって地域とは何なのか?
【第14回】
 コミュニティの再生ないし活性化という課題について
【第15回】
 考えをまとめるための論述試験