Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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メディア倫理 田所 承己
選択  2単位
【社会】 17-1-1350-3400-06

1. 授業の概要(ねらい)

 この20年でインターネット・メディアは日常生活へ定着し、情報の伝わり方、コミュニケーションの方法、文化作品制作のあり方などに、大きな影響を及ぼしてきました。近年では、ソーシャルメディアの発達やスマートフォンの普及もそれに拍車をかけています。
 この授業では、ネット時代のニュースの伝わり方、広告のあり方、情報環境の偏り方、ネット選挙、ネット時代の著作権のあり方、ネットと監視社会などのトピックを扱います。それらの議論を通じて、インターネット・メディアにおけるコミュニケーションや情報流通のあり方の特徴を理解すると同時に、その問題をクリティカルに捉える視点を培うことを目指します。

2.
授業の到達目標

 ①インターネットやソーシャルメディアの歴史、制度の概要について説明できる。
 ②インターネット時代のニュースの伝わり方の特徴について説明できる。
 ③インターネット・メディアに関わる分極化、監視、著作権などの問題について説明できる。
 ④インターネットに関わる具体的な問題について自分なりに解決策を見出すことができる(応用力)。

3.
成績評価の方法および基準

 ・リアクションペーパー/小レポート:60%。
 ・試験:40%
 ※出席2/3以上が単位取得の最低条件となる

4.
教科書・参考書

 参考書
 ・藤代裕之編『ソーシャルメディア論――つながりを再設計する』(2015年、青弓社、1800円)

5.
準備学修の内容

 ・授業で学んだことを自分の日常生活に読み取って小レポートにまとめること。
 ・授業内容の予習・復習のためにテキストを読んでおくこと。

6.
その他履修上の注意事項

 ・授業中に適宜、受講生の意見や考えを聞くことがあるので、積極的に発言するようにしてください。
 ・リアクションペーパーの内容を授業中に参照するので、留意してください。
 ・授業計画は受講生の関心や社会情勢によって適宜変更します。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 ソーシャルメディア社会の誕生
【第3回】
 インターネット時代のニュースメディア(1)
【第4回】
 インターネット時代のニュースメディア(2)
【第5回】
 分極化とエコーチェンバー(1)
【第6回】
 分極化とエコーチェンバー(2)
【第7回】
 広告
【第8回】
 中間まとめ
【第9回】
 インターネットと監視社会
【第10回】
 インターネットと著作権(1)
【第11回】
 インターネットと著作権(2)
【第12回】
 インターネットと選挙
【第13回】
 ソーシャルメディアと地方
【第14回】
 システムによるつながりの制御
【第15回】
 まとめ