Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
コンピュータ・ネットワーク解析法 藤田 昌克
選択必修  2単位
【社会】 17-1-1350-3481-02

1. 授業の概要(ねらい)

 現代社会においては、人、モノ、情報などが複雑に結びくことでネットワークを構成し、さまざまな現象を引き起こしています。例えば、ネット掲示板による炎上、伝染病の感染、HPの相互リンク、企業間の取引実績などのように、データや情報が流れるネットワークの構造が我々の生活に大きな影響を与えています。
 本授業では、コンピュータを用いてネットワーク上を流れるデータの分析を行うための手法を修得し、またその分析を行うためのコンピュータ利用の基礎について学習します。

2.
授業の到達目標

 (1)現代社会の複雑な「つながり」をモデル化するための手法を理解し、そのモデル上での情報の流れをコンピュータにより分析できる
 (2)(1)の分析を支えるコンピュータネットワーク、ツール群、データの管理法、などを理解し、利用できる

3.
成績評価の方法および基準

 毎回の課題(40%)、学期末課題(60%)を総合して評価します。(ただし学期末課題提出には、授業への必要回数以上の出席が必須です。詳細は開講時に指示します)

4.
教科書・参考書

 教科書『マンガでわかる複雑ネットワーク』 右田正夫、今野紀雄著 ソフトバンククリエイティブ
 その他の参考資料は、授業内で適宜紹介します。

5.
準備学修の内容

 課題は授業の翌日までに提出してください。また、授業を欠席した場合も同様の締切とします。テキストや授業資料を参照し、期限までに提出してください。

6.
その他履修上の注意事項

 ・ネットワーク分析にあたってはツールを利用しますが、自分で簡単なプログラムを書く必要があります。(「プログラミング実習」を履修していること、もしくは相応の知識があること。PC環境準備に不安のある学生は必ず第1週に相談してください)
 ・授業は積み上げ式に進みます。やむを得ず欠席した場合には、授業資料やテキストを参照することで、必ず欠席回の授業内容を理解しておくようにしてください。
 ・教室設備の都合上、定員を設けます。第1週に受講人数を確認するので、必ず出席してください。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 ネットワーク分析概要
【第3回】
 コンピュータネットワークの基礎
【第4回】
 ネットワークの特徴量(1)次数と頂点間距離
【第5回】
 ネットワークの特徴量(2)クラスター係数
【第6回】
 規則的なネットワーク
【第7回】
 ランダム・グラフ
【第8回】
 スモールワールド
【第9回】
 スケールフリー・ネットワーク
【第10回】
 さまざまなネットワーク
【第11回】
 ネットワーク分析(1)ネットワークシミュレーション概要
【第12回】
 ネットワーク分析(2)ネットワーク分析ツール
【第13回】
 ネットワーク分析(3)ネットワークシミュレーションプログラム
【第14回】
 ネットワーク分析(4)社会ネットワーク分析
【第15回】
 まとめ、学期末テスト