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授業の概要(ねらい) |
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日常、よく耳にするようになったグローバル社会とはいかなるものか。その実体を探る。わたしたちの日常生活と深く関わる現象として、グローバル社会を考えてみたい。本講義では、経済のグローバル化、人の移動、諸文化との出会いと人権の擁護、環境問題や大規模な自然災害、国際的非政府組織(NGO)の活動が、これまでの国家を中心とする歴史認識に大きな変化をつくりだし、21世紀の時代をみつめなおす視座としてのグローバル化に注目する。この講義目標は前・後期を通じている。前期にあっては、ヨーロッパ近代につくりだされた「国際社会」の特長とその限界について考えていきたい。
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2. |
授業の到達目標 |
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グローバル社会論から得られる知見は、世界の一体性であり、世界と日本、世界とわたしたちとの関係性が鮮明になることである。世界を認識する方法の獲得にある。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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講義ごとに実施される小テスト、レポート課題、それにくわえて最終試験の結果を総合的に評価・判定する。
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4. |
教科書・参考書 |
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佐藤幸男編著『国際政治モノ語り』法律文化社
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5. |
準備学修の内容 |
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新聞からの情報入手、国際放送など海外ドキュメンタリーや聴視を通じた予備的知識の獲得、これらを講義履修の準備学習に課する。なお、高校時代の世界史、地理、年表は必修のアイテムである。
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その他履修上の注意事項 |
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常日頃から、新聞などに接し、国際的な事情に関心をもつこと。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | グローバル社会論とはなにか | 【第2回】 | グローバル性の特長 | 【第3回】 | グローバル社会のインパクト | 【第4回】 | グローバル社会の前景としてのヨーロッパ近代とは | 【第5回】 | ヨーロッパ近代形成史とグローバルヒストリーの展開 | 【第6回】 | グローバルヒストリーという視点 | 【第7回】 | グローバルヒストリーと世界の一体化 | 【第8回】 | 近代世界経済と非ヨーロッパ世界 | 【第9回】 | 世界システムという見方 | 【第10回】 | グローバルヒストリーという大きな物語 | 【第11回】 | アジアと日本の近代化と植民地 | 【第12回】 | ヨーロッパ支配と植民地化による秩序形成 | 【第13回】 | ヒト、モノ、情報のトランスナショナリゼーション | 【第14回】 | グローバル文化の創成 | 【第15回】 | 国際社会の誕生または世界社会の形成 |
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