Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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グローバル社会論 I 佐藤 幸男
選択  2単位
【社会】 17-1-1350-3759-01

1. 授業の概要(ねらい)

 日常、よく耳にするようになったグローバル社会とはいかなるものか。その実体を探る。わたしたちの日常生活と深く関わる現象として、グローバル社会を考えてみたい。本講義では、経済のグローバル化、人の移動、諸文化との出会いと人権の擁護、環境問題や大規模な自然災害、国際的非政府組織(NGO)の活動が、これまでの国家を中心とする歴史認識に大きな変化をつくりだし、21世紀の時代をみつめなおす視座としてのグローバル化に注目する。この講義目標は前・後期を通じている。前期にあっては、ヨーロッパ近代につくりだされた「国際社会」の特長とその限界について考えていきたい。

2.
授業の到達目標

 グローバル社会論から得られる知見は、世界の一体性であり、世界と日本、世界とわたしたちとの関係性が鮮明になることである。世界を認識する方法の獲得にある。

3.
成績評価の方法および基準

 講義ごとに実施される小テスト、レポート課題、それにくわえて最終試験の結果を総合的に評価・判定する。

4.
教科書・参考書

 佐藤幸男編著『国際政治モノ語り』法律文化社

5.
準備学修の内容

 新聞からの情報入手、国際放送など海外ドキュメンタリーや聴視を通じた予備的知識の獲得、これらを講義履修の準備学習に課する。なお、高校時代の世界史、地理、年表は必修のアイテムである。

6.
その他履修上の注意事項

 常日頃から、新聞などに接し、国際的な事情に関心をもつこと。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 グローバル社会論とはなにか
【第2回】
 グローバル性の特長
【第3回】
 グローバル社会のインパクト
【第4回】
 グローバル社会の前景としてのヨーロッパ近代とは
【第5回】
 ヨーロッパ近代形成史とグローバルヒストリーの展開
【第6回】
 グローバルヒストリーという視点
【第7回】
 グローバルヒストリーと世界の一体化
【第8回】
 近代世界経済と非ヨーロッパ世界
【第9回】
 世界システムという見方
【第10回】
 グローバルヒストリーという大きな物語
【第11回】
 アジアと日本の近代化と植民地
【第12回】
 ヨーロッパ支配と植民地化による秩序形成
【第13回】
 ヒト、モノ、情報のトランスナショナリゼーション
【第14回】
 グローバル文化の創成
【第15回】
 国際社会の誕生または世界社会の形成