1. |
授業の概要(ねらい) |
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わたしたちはどこまでコスモポリタンになれるのだろうか。『他者』理解の方法を考えてみよう。「他者」とは、西欧が創り出した認識装置でもあることに留意しつつ、前期に引き続いて多様性に富んだ世界を認識するための思想について考えていこう。本講義では、非西欧世界の思想を中心に取り上げてみたい。アイヌをはじめ、先住民族の多くは環境を共存する社会を構築し、生活基盤社会を形成していたことからもわかるように、環境、豊かさなどを基調とする生活世界を論じていきたい。
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2. |
授業の到達目標 |
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豊かさとは、幸福とは、健康とはなにか、といった漠然としたことばがもつ意味空間を創造していくことをねらいとする。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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小テスト、レポート課題、試験などをもって総合的に評価する。
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4. |
教科書・参考書 |
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なし
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5. |
準備学修の内容 |
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文献検索などの資料収集に関する情報交換を準備過程になかに取り組む。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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知的好奇心の喚起と自己研鑽のための討議に参画すること。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | 旅する理論とはなにか | 【第2回】 | コンタクトゾーンとしての非西欧世界 | 【第3回】 | ファノン、マンデラ、ガンジーの思想とは | 【第4回】 | 非西欧思想の多義性、多様性 | 【第5回】 | 群島世界論とは | 【第6回】 | 先住民族の知恵とわざ | 【第7回】 | 環境保全と先住民・公害 | 【第8回】 | 循環型世界と持続可能性思想 | 【第9回】 | 脱近代世界と内発的発展論 | 【第10回】 | 近代化とジェンダー | 【第11回】 | 地域の自立論 | 【第12回】 | 社会統治の方法とガバナンス論 | 【第13回】 | 男女共同参画型社会 | 【第14回】 | 人間開発論と幸福論の展開 | 【第15回】 | 世界人権宣言の思想展望 |
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