1. |
授業の概要(ねらい) |
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家族とジェンダーに関わるさまざまな出来ごとをとりあげ、社会学からの考察を試みる。基本的には、質的なデータが中心となる。たとえば、児童虐待やDomestic Violenceなどの事件報道、インタビューを通した個人の家族的経験の資料などをケースとして、それを家族の問題/ジェンダーの問題、あるいは社会の問題として考える。出来ごとを通して、家族とは何か、ジェンダーとは何かを考える。さらに、家族とジェンダーに関わる社会の把握を目指す。
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2. |
授業の到達目標 |
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社会学の基本、「個人的なミクロな出来ごとを、社会のさまざまな要因の複合のなかにおいて見ること」の学習が目標である。家族とジェンダーに関わる現代社会のさまざまな課題を通して、この視点の獲得を目指す。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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複数回の授業内小レポートと試験の結果による評価
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4. |
教科書・参考書 |
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テキストはない。 参考文献は、 1、渡辺秀樹ほか著、『いま、この日本の家族』(弘文堂、2010)。 2、渡辺秀樹ほか編著、『越境する家族社会学』(学文社、2014)。 3、宮島喬・島薗進編『現代日本人の生のゆくえ』(藤原書店、2003)。
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5. |
準備学修の内容 |
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日々のニュース、あるいは映画でも小説でもよい。それらを家族とジェンダーという視点で観る/読むと、どのように分析できるかを考えて,授業内小レポートに活かしてほしい。
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その他履修上の注意事項 |
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家族について、常識の眼鏡を外して、社会学の眼鏡で見ることの楽しさや面白さを味わってほしい。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション | 【第2回】 | 個人的な出来ごとを社会的な構造や規範から見ることの実践 | 【第3回】 | 「子ども置き去り事件」から考える(1);参考文献の1、とくに渡辺執筆分を使用する。 | 【第4回】 | 「子ども置き去り事件」から考える(2) | 【第5回】 | 「子ども置き去り事件」から考える(3) | 【第6回】 | 「家族と出会う」インタビュー記録の分析から(1)ー参考文献の3、とくに第4章を使用する。 | 【第7回】 | 「家族と出会う」インタビュー記録の分析から(2) | 【第8回】 | 「家族と出会う」インタビュー記録の分析から(3) | 【第9回】 | 「家族と出会う」インタビュー記録の分析から(4) | 【第10回】 | 家族における子どもの社会化環境の変化 | 【第11回】 | 子どもの社会化における家族と階層 | 【第12回】 | 子どもの社会化における家族とジェンダー | 【第13回】 | 多様化する家族;国際比較から | 【第14回】 | 多様化する家族;歴史的視点から | 【第15回】 | まとめと試験 |
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