Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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社会学概論 I 渡辺 秀樹
必修  2単位
【社会】 17-1-1350-3810-06

1. 授業の概要(ねらい)

 社会学とは何か。その基本的な枠組を学ぶ。社会学的な道具立てで社会を見ると、どのように見えるかの実例を多く示す。ロバート K. マートンの議論を中心に紹介する。具体的な事例・トピックスと社会学の枠組や理論との往復を繰り返しながら、社会学的なものの見方(sociological way of thinking)とは何かを考える。

2.
授業の到達目標

 社会学的なものの見方(sociological way of thinking)の獲得の導入路となることを目標とする。

3.
成績評価の方法および基準

 複数回の授業内小レポートと試験の結果による評価。

4.
教科書・参考書

 参考文献として、
  1、R. K. マートン、『社会理論と社会構造』みすず書房、1961。
  2、『新・社会福祉士養成講座3 社会理論と社会システム』、2014(第3刷)。とくに渡辺執筆の「社会的役割」。

5.
準備学修の内容

 社会に対する「社会学的なものの見方」とは何かを、日常のできごとを取り上げて考え、授業内小レポートに活かしてほしい。

6.
その他履修上の注意事項

 よい社会とは何か、を考えること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 社会/行為/規範/構造/制度
【第3回】
 機能とは何か。
【第4回】
 潜在的機能と意図せざる帰結
【第5回】
 予言の自己成就1
【第6回】
 予言の自己成就2
【第7回】
 行為選択肢/評価軸の1;属性と業績
【第8回】
 属性と業績で社会を見る(1)
【第9回】
 属性と業績で社会を見る(2)
【第10回】
 属性と業績で社会を見る(3)
【第11回】
 行為選択肢/評価軸の2;道具的と表出的、限定的と無限定的、普遍的と個別的、個人志向と集合志向
【第12回】
 行為選択肢/評価軸の組み合わせで社会を見る;家族システムと職業システム
【第13回】
 社会の比較
【第14回】
 社会の変化
【第15回】
 まとめと試験