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授業の概要(ねらい) |
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日本の近代化の過程を、われわれが生きる生活の諸次元;産業社会、家族、教育、階層に焦点をおいて検討する。それとともに、社会学は、近代をどのように捉え説明してきたか、ウエーバー、ギデンズを中心に検討する。日本近代化論Ⅰでは前者を、日本近代化論Ⅱでは後者を中心に取り上げる。
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2. |
授業の到達目標 |
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近代化の一般的理解と、日本社会の近代化の特徴を理解する。とくに第2次大戦後の日本社会の変化を、高度経済成長期以前と高度成長期の全過程;すなわち1970年代までを中心に時代区分を試みるとともに、社会の諸次元(政治、経済、文化、教育、家族、地域)と個人の変容として把握する。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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複数回の授業内小レポートと試験の結果による評価。
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4. |
教科書・参考書 |
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1、富永健一、『日本の近代化と社会変動』(講談社学術文庫、1990) 2、富永健一、『近代化の理論』(講談社学術文庫、1996) 3、村上泰亮、『産業社会の病理』(中公クラッシクス、2010) 4、トフラー、『第3の波』(日本放送出版協会、1980) 5、ギデンズ、A.、『近代とはいかなる時代か』(而立書房、1993)
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5. |
準備学修の内容 |
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近代以前、近代、後期近代=ポストモダン、の各時代の特質/変化について、という視点から、文献を読んでみる。さまざまな社会の諸次元(政治、経済、文化、地域、家族など)で、どのような特質と変化が説明されているか、整理を試みる。
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その他履修上の注意事項 |
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社会の変化に関心を持って、受講してほしい。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション | 【第2回】 | 近代化の理論;ウエーバー、ギデンズを中心に | 【第3回】 | 近代化の理論;ウエーバー、ギデンズを中心に | 【第4回】 | 1945年から1980年頃までの日本社会の変化と時代区分 | 【第5回】 | 高度経済成長期以前の社会の諸次元(政治、経済、文化、教育、家族、地域)と個人。 | 【第6回】 | 高度経済成長期以前の社会の諸次元(政治、経済、文化、教育、家族、地域)と個人。 | 【第7回】 | 高度経済成長期以前の社会の諸次元(政治、経済、文化、教育、家族、地域)と個人。 | 【第8回】 | 高度経済成長期の社会の諸次元と個人。 | 【第9回】 | 高度経済成長期の社会の諸次元と個人。 | 【第10回】 | 戦後民主主義と家族の変容 | 【第11回】 | 戦後民主主義と教育の変容 | 【第12回】 | 近代から後期近代へ;近代を問い直す。公害/環境問題 | 【第13回】 | 近代から後期近代へ;近代を問い直す。格差/貧困の問題 | 【第14回】 | 自分自身の生きた時代の年表を作成し、その特徴を考える | 【第15回】 | まとめと試験 |
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