Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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日本近代化論 II 渡辺 秀樹
選択  2単位
【社会】 17-1-1350-3810-10

1. 授業の概要(ねらい)

 日本の近代化の過程を、われわれが生きる生活の諸次元;産業社会、家族、教育、階層に焦点をおいて検討する。それとともに、社会学は、近代をどのように捉え説明してきたか、ウエーバー、ギデンズを中心に検討する。日本近代化論Ⅰでは前者を、日本近代化論Ⅱでは後者を中心に取り上げる。

2.
授業の到達目標

 近代化の一般的理解と、日本社会の近代化の特徴を理解する。とくに第2次大戦後の日本社会の変化を、高度経済成長期以前と高度成長期の全過程;すなわち1970年代までを中心に時代区分を試みるとともに、社会の諸次元(政治、経済、文化、教育、家族、地域)と個人の変容として把握する。

3.
成績評価の方法および基準

 複数回の授業内小レポートと試験の結果による評価。

4.
教科書・参考書

 1、富永健一、『日本の近代化と社会変動』(講談社学術文庫、1990)
 2、富永健一、『近代化の理論』(講談社学術文庫、1996)
 3、村上泰亮、『産業社会の病理』(中公クラッシクス、2010)
 4、トフラー、『第3の波』(日本放送出版協会、1980)
 5、ギデンズ、A.、『近代とはいかなる時代か』(而立書房、1993)

5.
準備学修の内容

 近代以前、近代、後期近代=ポストモダン、の各時代の特質/変化について、という視点から、文献を読んでみる。さまざまな社会の諸次元(政治、経済、文化、地域、家族など)で、どのような特質と変化が説明されているか、整理を試みる。

6.
その他履修上の注意事項

 社会の変化に関心を持って、受講してほしい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 近代化の理論;ウエーバー、ギデンズを中心に
【第3回】
 近代化の理論;ウエーバー、ギデンズを中心に
【第4回】
 1945年から1980年頃までの日本社会の変化と時代区分
【第5回】
 高度経済成長期以前の社会の諸次元(政治、経済、文化、教育、家族、地域)と個人。
【第6回】
 高度経済成長期以前の社会の諸次元(政治、経済、文化、教育、家族、地域)と個人。
【第7回】
 高度経済成長期以前の社会の諸次元(政治、経済、文化、教育、家族、地域)と個人。
【第8回】
 高度経済成長期の社会の諸次元と個人。
【第9回】
 高度経済成長期の社会の諸次元と個人。
【第10回】
 戦後民主主義と家族の変容
【第11回】
 戦後民主主義と教育の変容
【第12回】
 近代から後期近代へ;近代を問い直す。公害/環境問題
【第13回】
 近代から後期近代へ;近代を問い直す。格差/貧困の問題
【第14回】
 自分自身の生きた時代の年表を作成し、その特徴を考える
【第15回】
 まとめと試験