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授業の概要(ねらい) |
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子どもへの支援ボランティアを行いながらエピソードを発表するチームと、発達臨床に関する文献について発表するチームに分かれ、2つのチームが授業で情報交換をすることで、実践と座学の両面から、子どもの発達を学ぶ。必要に応じてワークショップも取り入れる。 (ボランティア実践チーム) 週1回、教員が紹介する以下の小中学校や児童館にボランティアとして入りながら、子どもたちとの関わりを文章にまとめて授業で発表し、全メンバーでディスカッションをして、その関わりの意味を考察する。 1.地域中学校での学習援助活動(8時~16時) 2.地域小学校での学習援助活動(8時~15時) 3.地域児童館での遊び補助活動(12時半~18時半) ※ 希望人数が非常に少ない場合や、申し出がない場合は、過去の学生の実践記録ノートから教員が事例をピックアップして紹介し、ディスカッションを行う。 (文献発表チーム) 子どもの発達臨床に関する文献(教科書)をチームで分担し、授業で要旨を発表し、全メンバーでディスカッションを行うことで、子どもの発達や子どもとの関わり方についての知識を学ぶ。
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2. |
授業の到達目標 |
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子どもの発達についての知識の獲得 子どもへの支援スキルの獲得・向上
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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・出席および発表 (40%) ・ディスカッションへの積極性(40%) ・期末課題(20%) 3分の1以上欠席した者には単位を与えない。2回の遅刻(15分以内)は欠席1回とみなす。遅刻時間を記録する。 ※ボランティアは、「教育ボランティア」として大学に登録した上で、個人の自由意思で行うものである。大学の品位を汚すような行為はくれぐれも慎みながら、有意義な活動をしてほしい。
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4. |
教科書・参考書 |
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以下のテキストを、履修者全員が購入し、読んでいく。 『子どもの感情コントロールと心理臨床』 大河原美以著 日本評論社 2015 各章の詳細は、日本評論社の以下のサイトを参照すること。 https://www.nippyo.co.jp/shop/book/6877.html
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5. |
準備学修の内容 |
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(ボランティア実践チーム) 毎週200字程度のボランティア報告書を書き、教員に提出する。授業の中で1度、ディスカッションのためのエピソードを1つ報告する。 (文献発表チーム) 教科書を分担し、要旨と感想を発表する。 (2チーム共通) 授業で取り上げる章をあらかじめ読んでくること。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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ボランティアの現場では、子どもたちは、自分の気持ちをストレートに表現する。子どもが、何かできるようになった時の喜びを共有する場面では、大きなやりがいを感じるが、逆にできないことが続き、いらいらして侵入的な言動をすることもある。そのような時や迷った時は、自分で解決しようとせず、現場の職員の方や指導教員に助言を求める姿勢が必要である。従って、ボランティアを希望する者には、援助性や柔軟性が求められるので、面談の上、調整したい。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション チーム決定(ボランティア希望者の面談) | 【第2回】 | はじめに 本書の構成 (教員が行う) | 【第3回】 | 第1章 感情制御の発達不全とは 文献発表とディスカッション① | 【第4回】 | 第1章続き 文献発表とディスカッション② | 【第5回】 | 第1章続き 文献発表とディスカッション③ | 【第6回】 | 第2章 3歳までの子育てにおける困難 文献発表とディスカッション④ ボランティア報告とディスカッション① | 【第7回】 | 第2章続き 文献発表とディスカッション⑤ ボランティア報告とディスカッション② | 【第8回】 | 第2章続き 文献発表とディスカッション⑥ ボランティア報告とディスカッション③ | 【第9回】 | 第3章 児童期以降に生じる困難 文献発表とディスカッション⑦ ボランティア報告とディスカッション④ | 【第10回】 | 第3章続き 文献発表とディスカッション⑧ ボランティア報告とディスカッション⑤ | 【第11回】 | 第3章続き 文献発表とディスカッション⑨ ボランティア報告とディスカッション⑥ | 【第12回】 | 第3章続き 文献発表とディスカッション⑩ ボランティア報告とディスカッション⑦ | 【第13回】 | 発達心理学に関する学術論文の紹介 ~幼児・児童 (教員が行う) ボランティア報告とディスカッション⑧ | 【第14回】 | 発達心理学に関する学術論文の紹介 ~思春期 (教員が行う) ボランティア報告とディスカッション⑨ | 【第15回】 | 前期のまとめと期末課題配布 |
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