Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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心理学基礎文献研究 II 新谷 和代
必修  2単位
【心理】 17-1-1360-0290-04

1. 授業の概要(ねらい)

前期と同様、日本の家族の特徴や課題についてのテキストを読んでいく。それと同時に後期では、ディベートを取り入れて、プレゼンテーション力を磨くことも大きな目標の一つである。ディベートでは、例えば「夫婦別姓はYesかNoか」等、どちらにも言い分があるような家族に関するテーマを選び、賛成側と反対側各2チーム4班に分かれ、以下の進行により討論を行う。最初、自分たちの立場をわかりやすく、また説得力をもって説明する「立論」の後、相手側に向かって、相手の立論の盲点について述べる「反駁」を行う。その後、相手からの反駁を反証する証拠等を交ぜながら、自分たちの立場の正当性を改めて主張する「総括」を行い、最終的に、待機中の他班が務める審判の勝ち負けの判定を仰ぐ。またディベートの勝敗は、プレゼンテーション力もさることながら、どれだけ説得力ある資料を集めることができるかにも依る。納得できる発表となるよう、メンバー全員が協力して、十分に準備を行うこと。
また後期では、前期の学習成果を後期に生かす機会として、以下の2つの特別学習を行う。
①前期で行った「子育て中のお父さんへのメッセージ」のパワポを整え、学祭で来場者の親子に向けて発表する(当日の発表は教員が行う)。
②大学近郊市区町村の議員団や教育委員会等から家族の問題に取り組む現場の方をお呼びして、子育てについての合同ディスカッションを行う。

2.
授業の到達目標

 ・家族の誕生期・拡大期・縮小期というライフサイクルを理解する。
 ・現代家族を巡る、様々な課題や問題に関心を持つ。
 ・的確に文献・資料を検索する能力の向上。
 ・文献を読み解く力の向上。
 ・ディスカッションやディベートを通して、傾聴力やプレゼンテーション力を磨く。

3.
成績評価の方法および基準

 ・出席および文献発表・ディベート収集資料内容 (40%)
 ・ディスカッションやディベートへの積極性(40%)
 ・期末課題(20%)
 3分の1以上欠席した者には単位を与えない。2回の遅刻(15分以内)は欠席1回とみなす。遅刻時間を記録する。

4.
教科書・参考書

 テキスト:『日本の親子 ―不安・怒りからあらたな関係の創造へ―』(平木典子 柏木惠子編著 金子書房 2015)各章の詳細は、金子書房のHPを参照のこと。http://www.kanekoshobo.co.jp/book/b210794.html
 参考文献:適宜紹介する。

5.
準備学修の内容

 授業前には必ず、事前に指定されたテキストや資料を読み、疑問や意見を積極的に発言できるよう準備をしてくる。期末課題は、配布された資料や文献を元に行う可能性があるので、資料を整理保管し、適宜見直しておく。

6.
その他履修上の注意事項

 日頃、家族に関連したニュースや記事に触れて新しい情報を取り込み、自分ならどう対応・対処するかを考える習慣を付けること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション(各章の要旨発表とディベートについて)
 第8章の概説(教員)
【第2回】
 第8章 内に向かう子どもと親 要旨発表
 ディスカッションとディベート準備(資料持ち寄り)
【第3回】
 ディベート実施とまとめ
 第9章の概説(教員)
 学祭に向けてのパワポの整理①
【第4回】
 第9章 子どもたちの怒りの行動化 要旨発表
 ディスカッションとディベート準備(資料持ち寄り)
 学祭に向けてのパワポの整理②
【第5回】
 ディベート実施とまとめ
 第10章の概説(教員)  
 学祭に向けてのパワポの整理③
【第6回】
 第10章 なぜ、虐待にいたるのか 要旨発表
 ディスカッションとディベート準備(資料持ち寄り)
【第7回】
 ディベート実施とまとめ
 第11章の概説(教員)
【第8回】
 第11章 母と娘 要旨発表
 ディスカッションとディベート準備(資料持ち寄り)
【第9回】
 ディベート実施とまとめ
 第12章の概説(教員)
【第10回】
 第12章 生殖医療は福音か? 要旨発表
 ディスカッションとディベート準備(資料持ち寄り)
【第11回】
 ディベート実施とまとめ
 第13章の概説(教員)
【第12回】
 第13章 虐待といじめに見る日本の親子 要旨発表
 ディスカッションとディベート準備(資料持ち寄り)
【第13回】
 ディベート実施とまとめ
 次週の特別学習②に向けての準備
【第14回】
 特別学習② 近郊市町村議員団や教育委員会等を招いての合同ディスカッション
【第15回】
 まとめと期末課題の配布