Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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神経生理学特論 早川 友恵
選択  4単位
【臨床心理学専攻】 17-1-1360-0431-07

1. 授業の概要(ねらい)

 本科目では、ヒトの心理現象の主体である中枢神経系の基本構造・神経活動の基礎およびその機能的役割を解説し、「こころ」の成立ちと病態およびその評価方法に関する最新の研究を紹介する。
 併せて、春学期には、神経生理学的手法による「こころ」の評価を実施し、関連文献を購読して結果まとめることを求める。また、秋学期には、脳機能評価を実施し、最近の脳機能計測法がもたらした研究成果の文献を購読して結果をまとめることを求める。

2.
授業の到達目標

 大脳および大脳辺縁系の基本構造・機能とこころの関係を理解し、その評価方法が実施できるようになる。

3.
成績評価の方法および基準

 試験成績・授業参加状況等を合わせて、学年末に総合的に評価する。

4.
教科書・参考書

 教科書は特に指定しない。授業時に必要に応じてプリントを配付する。
 参考図書
 『カンデル神経科学』金澤一郎(監修)、宮下保司(監修)(メディカルサイエンスインターナショナル)
 『ピネル バイオサイコロジー―脳 心と行動の神経科学』ジョン ピネル(著)(西村書店)

5.
準備学修の内容

 関連する図書を積極的に読むことを期待する。

6.
その他履修上の注意事項

 学習意欲のある熱心な学生の参加を期待する。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 「こころ」の成立基盤 ヒトの中枢神経系の基本構造について講述する。
【第2回】
 大脳皮質の構造と入出力、ブロードマンの脳地図について講述する。
【第3回】
 交感神経・副交感神経系の機能解剖について講述する。
【第4回】
 神経活動の基礎について講述する。
【第5回】
 中枢神経系の発生と発達および加齢について講述する。
【第6回】
 脳機能計測(fMRI):撮像方法および正常像と臨床例の結果について講述する。
【第7回】
 脳機能計測(NIRS・PET):撮像方法および正常像と臨床例の結果について講述する。
【第8回】
 脳機能計測(EEG):計測方法および正常像と臨床例の結果について講述する。
【第9回】
 脳機能計測(MEG):計測方法および正常像と臨床例の結果について講述する。
【第10回】
 心電図:計測方法および正常像と心的負荷による影響について講述する。
【第11回】
 唾液アミラーゼ:計測方法およびストレスによる影響について講述する。
【第12回】
 視線計測:計測方法および自閉症の視線特性について講述する。
【第13回】
 視線計測:計測方法および読書き障害の視線特性について講述する。
【第14回】
 成果発表、質疑応答
【第15回】
 成果発表、質疑応答
【第16回】
 前頭葉機能について解説し、その評価方法について講述する。
【第17回】
 前頭葉機能について解説し、その評価方法について講述する。
【第18回】
 頭頂葉機能について解説し、その評価方法について講述する。
【第19回】
 頭頂葉機能について解説し、その評価方法について講述する。
【第20回】
 側頭葉機能について解説し、その評価方法について講述する。
【第21回】
 側頭葉機能について解説し、その評価方法について講述する。
【第22回】
 後頭葉機能について解説し、その評価方法について講述する。
【第23回】
 後頭葉機能について解説し、その評価方法について講述する。
【第24回】
 前頭葉機能評価を実施する。
【第25回】
 頭頂葉機能評価を実施する。
【第26回】
 側頭葉機能評価を実施する。
【第27回】
 後頭葉機能評価を実施する。
【第28回】
 成果発表、質疑応答
【第29回】
 成果発表、質疑応答
【第30回】
 総括・総合議論