Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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学校心理臨床 II 張田 真美
選択  2単位
【心理】 17-1-1360-0437-02

1. 授業の概要(ねらい)

 学校に勤務するスクールカウンセラーは、よくイメージされる不登校やいじめ以外にも様々な状況で力が必要とされる。そのような場では適切な対応ができるように、事前に知識を蓄えておくことは重要である。「学校心理臨床Ⅰ」に続くⅡでは、早急に対応が必要な状況や中学校卒業後の教育の場における心理的支援について学ぶ。
 Ⅰを履修していなくともⅡを登録、履修することは可能であるが、春季から継続して履修することでより理解が深まるであろう。

2.
授業の到達目標

 不登校やいじめといった、誰もが想像するスクールカウンセラーの役割以外の、心理的援助が必要な領域についても学ぶ。また、義務教育以外の教育の場での心理的援助についても理解を深める。

3.
成績評価の方法および基準

 学期末の試験(持ち込み不可、70%)と授業中に随時実施するリフレクションペーパーの提出(30%)によって評価する。試験はマークシートと短い記述(選択式)を予定しているが、履修者数によっては記述式のみとする。

4.
教科書・参考書

 伊藤美奈子・平野直己編(2003)『学校臨床心理学・入門』有斐閣
 その他の参考文献については授業内で指定する。

5.
準備学修の内容

 参考となる書籍を授業内で随時提示するので、積極的に読んでほしい。

6.
その他履修上の注意事項

 私語等、授業中の迷惑行為はやめること。
 また、授業中はスマートフォンに触れないで欲しい。
 社会の中で、子どもたちに目を向けてほしい。交通機関の中、ファミリーレストランの中、コンビニエンスストア内等で、是非観察して欲しい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
ガイダンス「不登校やいじめ以外の領域における、心理的支援の必要性について」
【第2回】
学校現場でどのような「危機」がありうるのかについて学ぶ
【第3回】
事件や災害による危機に対して、教員やスクールカウンセラーがどのように子どもたちを支援するのかについて学ぶ
【第4回】
死(特に自殺)について、教員やスクールカウンセラーはどのように対応するのかについて学ぶ
【第5回】
高校における不登校、退学等、諸問題について学ぶ
【第6回】
大学受験予備校においてどのような心理的支援が実際に行われているのかについて、ゲストスピーカーから学ぶ
【第7回】
大学において、学生にどのような心理的支援を行っているのかについて学ぶ
【第8回】
スクールカウンセラーが、どのように教師にコンサルテーションを実施しているのかについて学ぶ
【第9回】
教師のメンタルヘルスについて、現場で働いている心理職であるゲストスピーカーから学ぶ
【第10回】
生徒指導上の諸問題について学ぶ
【第11回】
ピアカウンセリング、ピアサポートの有効性について学ぶ
【第12回】
性的マイノリティに対して、学校現場でどのように対応しているのかについて学ぶ
【第13回】
ゲストスピーカーより、「性的マイノリティの心理」について学ぶ
【第14回】
大学生のうつ病、統合失調症等メンタル不調について学ぶ
【第15回】
まとめとテスト