Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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実験心理学方法論 望月 要
選択  2単位
【心理】 17-1-1360-0533-06

1. 授業の概要(ねらい)

 心理学は大きな広がりをもち,研究テーマや対象に応じて様々な研究方法が援用される。この授業では,実験心理学の方法論について,科学哲学的議論から,実際的な研究手法について講義する。

2.
授業の到達目標

 心理学で用いられる研究方法の中で,実験という方法の特徴を,その利点と限界点を含めて理解し,研究を実施するに当たり,他の研究方法との選択ができるようになる。

3.
成績評価の方法および基準

 学期末試験の成績のみで成績を決める。

4.
教科書・参考書

 テキストは使用しない。以下の書籍は理解を深める上で有益であろう。
  高橋昌一郎(2002)。『科学哲学のすすめ』丸善
  中丸 茂(1999)。『心理学者のための科学入門』北大路書房
  高野陽太郎・岡 隆(編)(2004)『心理学研究法』有斐閣

5.
準備学修の内容

 予習は特に必要ないが,毎回の授業の後で,ノートを整理し,参考文献等を参照しつつ,基本的な概念や専門用語はもとより,講義内容を十分に理解する作業が必要になる。『実験心理学研究法』,『社会心理学研究法』,『心理学史』などの科目と関係する科目である。

6.
その他履修上の注意事項

 授業中の私語には厳しいペナルティを課す。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 授業方針の説明,関連書籍・文献の紹介
【第2回】
 実験心理学と科学の方法
【第3回】
 実験研究と,それ以外の研究方法:関数関係と相関関係
【第4回】
 相関研究(1):調査,観察,その他
【第5回】
 相関研究(2):疑似実験研究
【第6回】
 実験の妥当性
【第7回】
 実験の信頼性
【第8回】
 実験結果を一般化する方法:統計的手法
【第9回】
 実験結果を一般化する方法:系統的追試
【第10回】
 仮説演繹と実験
【第11回】
 帰納的研究
【第12回】
 実験計画法(1):実験参加者間要因配置法
【第13回】
 実験計画法(2):少数実験参加者法
【第14回】
 心理学研究の倫理
【第15回】
 まとめ