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授業の概要(ねらい) |
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実験行動分析学(The Experimental Analysis of Behavior)における様々なテーマの実証研究論文を読み,討論を通して,その内容を批判的に検討する。討論の対象とする論文は,実験行動分析学の実験論文から受講者が選択する。実証的研究であれば応用行動分析学の論文も対象とする。
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2. |
授業の到達目標 |
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実験論文を詳細に検討することで実験行動分析学の基本的な考え方および個々の研究テーマの意義と背景を理解し,それを他のメンバーに向けて発表し,議論を交わすことができる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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授業中の発表(40%),質問・討論など授業への貢献度(30%),学期末レポート(30%)で成績を決定する。但し,発表しなかった者,授業中の発言が極端に少ない者,学期末レポートを提出しなかった者には単位は与えない。
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4. |
教科書・参考書 |
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テキストは使用しない。授業で取り上げる論文については授業中にアドバイスする。尚,以下の書籍は,論文を読む際の助けになると思われる。 レイノルズG.S. 浅野俊夫(訳)(1978)。『オペラント心理学入門』サイエンス社 小野浩一(2005)。『行動の基礎』培風館 伊藤正人(2005)。『行動と学習の心理学』昭和堂 佐藤方哉(1976)。『行動理論への招待』大修館書店 佐々木正伸(編)(1982)。『現代基礎心理学5 学習I 基礎過程』東京大学出版会 佐藤方哉(編)(1983)。『現代基礎心理学6 学習II その展開』東京大学出版会 小川隆(監修)(1989)。『行動心理ハンドブック』培風館
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5. |
準備学修の内容 |
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演習形式の授業の内容と質は,授業に参加する学生諸君の積極性で決まる。発表担当者と指定討論者は,十分な準備をして発表に臨むこと。その他の参加者も,事前に配付される原論文を読み,議論の用意をした上で出席すること。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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この授業では討論を重視する。受講者全員に,毎回,必ず何らかの発言をし,討論に参加することを要求する。その為には,受講者全員が事前に論文を読み,内容を検討し,必要ならば関連論文に目を通してくる必要がある。 発表者と指定討論者は,協力して発表に値する論文を探し出し,内容を十分に検討し,あらゆる質問と批判に耐えられる準備をした上で,教室で論文の内容を解説すること。単なる論文の「要約」は発表とは認めない。論文の内容を原著者になり代って「解説」する,或は発表者の視点から批判的に紹介することを要求する。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | 課題論文の探し方の説明と発表担当者の割り当て。 | 【第2回】 | 生産的な議論・討論の方法,handoutsの作り方。 | 【第3回】 | 実験行動分析学概説: 研究テーマ,背景知識など,論文を探し,効果的な議論を行なう為の予備知識を中心に。 | 【第4回】 | 学生よる課題論文の紹介(発表)と討論(1) | 【第5回】 | 学生よる課題論文の紹介(発表)と討論(2) | 【第6回】 | 学生よる課題論文の紹介(発表)と討論(3) | 【第7回】 | 学生よる課題論文の紹介(発表)と討論(4) | 【第8回】 | 学生よる課題論文の紹介(発表)と討論(5) | 【第9回】 | 学生よる課題論文の紹介(発表)と討論(6) | 【第10回】 | 学生よる課題論文の紹介(発表)と討論(7) | 【第11回】 | 学生よる課題論文の紹介(発表)と討論(8) | 【第12回】 | 学生よる課題論文の紹介(発表)と討論(9) | 【第13回】 | 学生よる課題論文の紹介(発表)と討論(10) | 【第14回】 | 学生よる課題論文の紹介(発表)と討論(11) | 【第15回】 | 全ての発表のまとめと討論 |
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