Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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認知臨床心理学 菊島 正浩
選択  2単位
【心理】 17-1-1360-1778-03

1. 授業の概要(ねらい)

 認知的技法と行動的技法を組み合わせながら、実証にもとづいて問題の改善を図ろうとする認知行動アプローチの理論と技法について、抑うつ、不安障害、統合失調症などを取り上げながら紹介する。講義を中心とするが、アセスメント・ツールを用いた実習やビデオ教材の視聴なども交えながら、より深い理解を目指す。

2.
授業の到達目標

 認知行動アプローチの基本的な考え方を理解し、関連する理論や治療技法等についての知識を身につけること。

3.
成績評価の方法および基準

 期末試験を90%、平常点を10%として評価を行う。

4.
教科書・参考書

 テキストは指定しない。参考文献は必要に応じて紹介する。

5.
準備学修の内容

 毎回十分な復習を行い、その内容を理解した上で次回の授業に備えること。

6.
その他履修上の注意事項

 私語など、他の受講生の迷惑となる行為を厳しく禁ずる。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 Beckの認知理論とBDIの開発
【第3回】
 Ellisの合理情動療法とABC図式
【第4回】
 抑うつに対する認知行動療法
【第5回】
 アセスメントと治療効果研究
【第6回】
 Teasdaleの抑うつ処理活性仮説
【第7回】
 パニック障害と広場恐怖症
【第8回】
 抑うつと不安の関係
【第9回】
 破局的認知とClarkの認知モデル
【第10回】
 パニック障害・広場恐怖症に対する認知行動療法
【第11回】
 対人不安と社交不安障害
【第12回】
 Learyの自己呈示理論
【第13回】
 社交不安障害に対する認知行動療法
【第14回】
 統合失調症と認知行動アプローチ
【第15回】
 まとめと試験